好みのタイプ

人生で一度も聞かれたことがない質問のひとつは「好みのタイプは?」である。
そんなぜいたくを言えないのはむかしから自分でわかっていたが、周囲もそうだったのだろう。
いまどれだけ考えても、好きな女性のタイプが思いつかないのだ。
正直、高峰秀子や八千草薫のよさはまったくわからない。
女優で言うならば、「想い出づくり」の田中裕子がもっとも来る(なにが?)けれど、
いまはもういいご年齢だろう。
いままで一度も考えたことがなかったが、いったいどんな人が「好みのタイプ」なのか。
だれも興味がないことをひとり考えるのも孤独の愉楽のひとつである。
「変な人」が好きというのはむかしから一貫しているような気がする。
いびつな存在にときめいてしまうところがある。
決して「好みのタイプ」ではありませんが、
いまだに芸能界で残っているかたでたとえるならば――。
ギャル曽根の「白痴美」はよかった。
最近知ったが(遅すぎる!)、壇蜜の「慰み者」ぶりはええな。
いま無料動画で無鉄砲なカートの運転ぶりを見て、
あたかも元ヤンのようなアッキーナという人の「女豹」らしさにちょっと胸踊った。
まあ「好みのタイプ」など存在せず、小声で言うとだれでもいいのだろう。

むかしは瀬戸朝香のファンのようなことを書いていたが、いまはまったく興味がない。
好きな女性タレントで検索すると「お父さんのための」うんたらがヒットするのが悲しい。
マクドナルドのCMでキュンとしたエンクミはいまなにをしているのだろう。
観月ありさは同年で、ある事情で好きになろうとしたが、どうしても好きになれなかった。
あれは女に好かれる女なのかもしれない。
こうして書いていて気づいたが、たぶん有名人よりも名もなき女性が好きなのだろう。
自分の魅力をまだわかっていない女性がいちばん好きなところがあるのかもしれない。
たとえ自分は美人だと思っている性格の悪い女でも、
こちらにしか見えていない隠された美しさがあればそこに惚れることができる。
おいらはへたをすると斉藤由貴とか南野陽子の世代だからな。
ゴクミはきれいだけれども、まったくエロを感じさせない。
こうしておっさんになると、
一生逢えないような女優でもタレントでも異性に夢をいだけるのはいいと思う。
そういう存在がいたらせめて自殺しないからである。
AKBのファンもキャリーなんとかの愛好者も断じて軽蔑するつもりはない。

COMMENT









 

TRACKBACK http://yondance.blog25.fc2.com/tb.php/3499-cc8adcd1