インドへ行け!

あらゆる人生相談に「ソープへ行け!」と答えたという有名作家がいるそうだが、
その真似をしてみるとかなりの苦悩が
「インドへ行け!」で解決してしまいそうな気がしなくもない(間違っていますからね)。
うまいこと死ねないかなァと甘いことを考え、
高額旅行保険をかけてインドをビザぎりぎりの長期間ぶらついたことがあるけれど、
ぶっちゃけインドへ着いた瞬間、死ぬどころではないことに気づいた。
とにかくインド人がむかつくのである。
近づいてくる9割のインド人が詐欺師で嘘をついている。
酒を安く飲ませるレストランに入ると5割以上の確率で釣銭をごまかされる。
一度指摘した店で二度も三度もやられるのである(正直、殴ろうかと思った)。
インド人は行列できない。自分の非を決して認めない。そのくせ自己主張が異常なほど強い。

インド人に対抗するには、どうしたらいいのか。
徹底的に他人を信用せず、烈しく自己の欲望を主張するしかない。
要するに、言語が通じる通じないのレベルを超えて喧嘩するしかないのである。
お人好しの日本人がいっぱい高額ツアーを勝手に組まされていた。
そのくらいならまだいいほうで睡眠薬強盗に遭った日本人の体験も複数拝聴した。
軽々しく他人を信じるな。自己主張を怠るな。
このふたつがインドから実体験で学ぶことができる教訓だが、味わえるのはこれだけではない。
わたしなぞはインド89日間、1日たりとも酒を欠かさなかったら、
かなり危ないところに行ったり危ない人とやりとりしたりしているのである。
にもかかわらず、なぜか事件には巻き込まれていない。
ガイドブックの「地球の歩き方」を何度も読み返している人たちがトラブルに遭遇しているのに。
このことからなにがわかったのか。身もふたもないことだが、結局は運ということである。
どれだけ危なっかしいことをしても運がよければわざわいから逃れることができる。
いくら注意深くガイド本の忠告を守っていても強盗に遭うときは遭う。
強盗の被害を受けてから、
さらにそのうえアメーバ赤痢になるものもいる(たしかにいた!)のである。

さて、いまのわたしも苦悩ばかりである。迷いに迷っている。
だれかに相談して「インドへ行け!」ろ言われたら、どう応じるか。
「いまさら行きたくありませんよ……」
だが、元気がないときにしろうとの書いた写真いっぱいのインド旅行ブログを閲覧する。
なぜか涙が出るほど懐かしく、まだまだと思う気持がよみがえってくるのである。
だから、「インドへ行け!」なのだろう。人は体験からしか学ばないようなところがある。

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