「死の前に」

2005/08/02(火) 13:42:43

「死の前に」(ストリンドベリー/杉山誠訳/三笠書房)絶版

→一幕劇。脱サラしてペンションを経営するも甲斐性なしで破産したパパ。
年頃の娘3人はみんな死んだママの味方でパパを嫌う。
悲しむパパはペンションに火をつける。
パパだって、いやむしろパパのほうが娘を愛していたんだよと。
パパの生命保険でみんな幸せにおなりなさいと――。

あの「夢の劇」の後に読むのならなんだっておもしろく感じるというもの。
でも、まあ、なんというのか。これを書いた動機というのが。
離婚した元妻に娘を奪われた腹いせに書いたというのだから……。
(ストリンドベリは3度結婚、3回とも離婚。晩年に少女に求婚するも拒絶される)
私的な憤懣・激情から創作することの多い作家でした。

あ、この「死の前に」は昭和27年刊行の「令嬢ジュリー」に収録されていたもの。
どうでもいいけど「令嬢ジュリー」の翻訳を6つ持っています。

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