さみしい老人

どうしてこんな変な人からしかメールが来ないのでしょう。
まったくもって自分の業というものをつくづく考えさせられます。
またも奇怪なメールが舞い込んだのです。
タイトルが英語でしたから、間違えてゴミ箱に捨ててしまうところでした。
相手は70歳の無職のご老人のようです。暇でさみしいのでしょう。
内容は「おまえは間違っている」です。
なんでも書籍の引用をしたときのページ数の表記の仕方が、
彼の知っている学術論文の書き方と違うとのことで、
自分の言うように修正したら少しは「しっかりしたもの」に見えるぞ、と言うのです。
本人もウェブサイトをやっているらしいのです。
また孤独な老人の繰言(くりごと)を読ませられるのかとうんざりしながら
まずプロフィールを拝見しました。
そのプロフィールが笑っちゃうほど長いんですね。
必死になって自分を重要人物のように見せかけている。
こまごまとした過去の肩書を画面いっぱいに表示しておられました。
その権威主義にあきれながらむかしは多少の地位があった70歳のご老人だとわかりました。
当初はメールを無視しようかと思いました。変な人にはかかわらないのがいちばんですから。
これは本当ですよ。宗教やセールスの勧誘は最初に無視することが肝心です。
しかし、さみしそうなご老人には親切にしなくてはなりません。
なんでさみしそうかというと悪口ばかり書いてあるんですね。
小谷野敦という男は最低だの、あいつもページ表記が違うだの。
池田信夫の言うことは自分から見たらくだらないが、ページ表記は自分とおなじだから悪くない。
だれも聞いてませんよ、そんなこと。
しかし、敬老精神を持たなくてはなりません。
さっそく(自分では)丁寧な返信を書きました。

メール、どうもありがとうございます。
くだらないブログをお読み頂き心より感謝申し上げます。
正しくないページ表記で○○様のご気分を害してしまい申し訳ありません。
さて、ご指摘の件ですが○○様が全くもって正しいと思いました。
当方の誤記をここに謝罪致します。
当方のブログは学術論文ではございません。
「本の山」は趣味の読書感想文ブログでページ表示は個人的な備忘のためのものです。
どうかお許し頂けませんでしょうか?

○○様のような地位のある方からメールを頂けたことをとても光栄に思っております。
この度は貴重なご指摘ありがとうございました。
今後とも何かございましたらご指導の程よろしくお願い申し上げます。



これでご納得いただけるかと思ったらダメでした。
要約すると「謝罪などいらない、おまえは間違っている」とのご返信をいただきました。
「P123」というのは通し番号のことだから、読者に正確に意味が伝わらないとのこと。
そのうえでわたしが送信したメールは
「皮肉と悪ふざけ」が感じられるとお叱りを受けてしまいました。
70歳になっても「自分は絶対正義」を主張してゆずらない人がおられるのか。
寿命が延びたから、これからどんどん氏のような迷惑老人が増えていくのでしょう。
誤りといえば、うちのブログには誤字脱字が異常に多いので申し訳なく思っています。

それにしても不愉快ですな。なんでこんなに腹立たしいメールしか来ないのでしょう。
わたしは基本的にメールまでして赤の他人を正そうなんていう気はない。
もし指摘するならば、それでも通じますが、学術論文ではこういう書き方をします。
なにかのご参考になればとお節介なメールを致しました、とか書きますね。
プロフィールが異常に長い人はおかしい確率が高いということが実地で検証されました。
さみしいんだろうな……その気持だけはわかります。

COMMENT

みな URL @
02/09 05:33
. なんだか凄い、ご老人ですねぇ。やっぱりプロフィールの長い人は気をつけようと思います。








 

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