震えあがる

自分で決めているルールがあって、心をひどく患っている方からは逃げる。
明らかにメンタルに重い問題を抱えている方とは申し訳ないが新しくは関わらない。
それがお互いのためだからである(相手のためでもある!)。
「類は友を呼ぶ」なのか、むかしからおかしなメールがけっこうくる。
なかには「自分の妻を殺してくれ」というメールをよこしたアホもおった。
その人もそうだったが、心を病んでいる人とはなかなか難しい。
差別ではないが、精神科や心療内科に通院している方と接するのはかなりの注意が必要だ。
医療従事者でもないものが、なにかをしてあげられることは少ないだろう。
まあ、可能なのは刺激を与えずそっとしておくくらいではないかと思う。

今月のはじめに背筋が寒くなるような気持の悪いメールが舞い込んだのである。
一読しただけでゾゾッとしたから相当なものである。
文面からして相手が重い精神疾患を抱えているとしか思えなかった(わかりませんが)。
こういうメールの常で名前が記載されていない。
50近い既婚女性だという。
「あなたが私の名前をつけてください」とか震えあがるようなことが延々と記述されている。
あえて名前は書きませんなどと、重要人物ぶっているのが怖かった。
自分は重大事件の被害者だとか、
社会の暗部をのぞいたため追われている(?)だの、アレとしかいいようがないのである。
わたしがその方に好意を持っていると決めてかかっているのもブルブルっときた。
その女性の話をわたしは聞きたがるだろうが、まだ話せないというのである。
「人は他人に関心を持たない」ことをさらさら理解していないのもげんなりした。
セックスがどうのと書いてあって50近いおばさんが色仕掛け? と厳寒の思いを味わった。
波乱万丈の人生を送ったとか自慢するやつって、
大半は自己愛が強いだけのインチキなんだよなと白々と思う。

コンプレックスが強いからいろいろ考えるわけである。
よくないのだろうが、すぐに「舐められている」とか思ってしまうのである。
このおばさんだって山田太一先生や宮本輝先生のような偉い方に
手紙を出すときには名乗るはずである。
わたしは舐められているから、あんな不気味なメールを匿名で送りつけてくるのだ。
とにかく気持が悪いのである。
人間の精神の奥深くにある見てはならない、
自己愛ほとばしる暗い泉の存在を目のまえにまざまざと突きつけられたとでもいおうか。
「おまえのメールは被害妄想じゃないか」
「おまえは思っているほど重要人物ではないぞ」
「おれはおまえに関心がない」
こういうネガティブな黒々とした思いがあたまをかけめぐるわけである。
なんで自分がこんな目に遭わなければならないのかわからない。

しかし、最近ちょっとばかし人格がこなれてきたような気もするのである。
わたしも多くの人のご厄介になったのだから、せめて人に親切にしよう。
迷惑はお互い様じゃないか。
なにをしたらこのクルクルパーな女性のためになるだろうか。
気持悪すぎでさすがに返信を書くのは無理だろう。
もし書いたとしても相手の非礼を責めるものにならざるをえない。
本当はこういう異常なメールがきたとブログに書いてすっきりしたい。
だが、そんなことをしたら相手はこころよく思わないだろう。
我慢するしかない、という結論に行き着いた。
これもなにかの宿業、宿縁だと思ってあきらめよう。
人に親切にしようじゃないか。
この方もいつかわたしの真意がわかる日が来るかもしれない。
わからなくても、まあ人間はそんなもんだ。

こうしてぐっとこらえたのである。辛抱したわけだ。
1週間経過した時点でかなり忘れていたから、改めてこれでよかったと思う。
我慢がいちばん、辛抱がかんじんである。
ところが、なのである。
この50近いおばさんは9日後にまたおかしなメールを送ってくるのである。
また名乗らない。年齢を考えない絵文字や顔文字があって気味が悪い。
しかも、自分のことをだれだか認識しているのが当たり前といったような驕った内容だ。
さらには逢ってもいないわたしのことをさもよく理解したような口ぶりである。
前回、変なメールを送って悪かったというのである。
少々は病識があるのかと思ったが、ならメールをもう送ってくるなよとため息をつく。
せっかく不愉快な記憶が消えかけたころにまたこうして無神経なメールをよこしてくる。
しかし、人生は忍耐だ。ストリンドベリではないが修行だ、巡礼だ。辛抱しよう。
どうして医療機関に行ってくれないのだろうかと思わなくもないが仕方がない。
こちらは無料なのである。
いまではネットのメール占い相談でも有料だが、こちらは無料だ。
もうすぐ50になるアレなおばさんも経済感覚だけはまともに機能しているのだろう。
わたしもいろいろな人にお世話になっているから、これも多生の縁とあきらめよう。
名も知らぬ異常者の精神と接したことから生じる不快感も、
どうせまた1週間も経てば消えるだろう。忘れるにかぎる。人には親切にしよう。
「なにもしない」ことが親切になることもきっとあるのではないか。
むろん、自己防衛の気持もあった。危ない人とは関わっちゃいけない。
わたしがそっとしておいてあげたら他の人のところに行くだろう。
あまり大声ではいえないが、
親切ばかりではなく、標的を代えてくれないかという願いもあった。

つくづく名乗らないというのは卑怯だなと思う。
ふつうの神経なら実名であんな気持悪い内容のメールを人様には出せないだろう。
匿名ならばいいのか。よくないだろう。
やはり相手はふつうの神経の持ち主ではないと思わざるをえない。
刺激してはならない。こういう人は一転して攻撃にまわるのである。
不人気ブログではあるが、いちおう実名を公開しているのである。
危ないおばさんをうっかり刺激したら、なにをされるかわかったものではない。
ここは我慢のしどころでうまく相手に忘れてもらってお引き取り願おう。
ブログの愛読者なんていっても、所詮はみんな1ヶ月程度で飽きるのである。
わたしはリアルで逢った人しか信用しない。
そして、心を患った方と新たに関係するのは細心の注意を払おうと決めている。
わたしはアレな人を引き寄せてしまうオーラでもあるのか、
とうんざりしながらまた辛抱することにした。そのうち忘れるさ。

ところが、またである。
6日後の本日早朝、またまた名乗らないおばさんが不気味なメールを送ってきた。
おわかりだとは思うが、こちらからはいっさいメールを送信していない。
せめて名前でも書いてあったら対応も変わろうが、
あたまはぶっ飛んでいるくせにかんじんなところで勇気がないのだろう。
そのメールのタイトルを読んで笑いそうになったが、すぐに顔が硬直した。
件名は「灰色の世界」である。
ご自分のメールがわたしの世界を灰色に変えているというご自覚が果たしてあるのか。
この名乗らないおばさんが「灰色の世界」に住んでいるのはわかるが、
どうしてまったく関係のないわたしまでその世界に巻き込もうとするのだろうか。
「灰色の世界」というメールの内容もうすら寒かった。
真実がどうのという、あれはまあポエムになるのだろう。たいそう気味の悪いポエムだ。
なんで知らない人にこんな不気味なポエムを送りつけることができるのだろう。
表面上は名乗っていないから、内面的には深く病んでいるから、というのが理由になろう。
どうしてこの人はよりによってわたしに目をつけたのだろう。
自分とおなじ「灰色の世界」の住人だと思ったからだろうか。
いままでこのおばさんからこうむった精神的苦痛はけっこうなものなのである。
精神科医やカウンセラーなら高い金を取っているだろうし、なにより専門職だ。
病院へ行ってくれよ、と泣きたくなる。
しかし、病院では金を払うばかりではなく、患者は名乗るだろう。
名乗るというのは人間世界の常識なのである。
どうやら「灰色の世界」に住んでいると50近くなっても常識を知らないようだが。
おそらく作家先生はこういう得体の知れない手紙をもらうことが多いだろう。
だが、狂人からのファンレターもかならず名乗っているはずだ。

さあ、こういうことをブログに書いたら相手はなにを仕掛けてくるのか。
いままでさんざんメールに震えあがったけれども(ボックスを開くのも怖い)、
本当に震えあがる思いをするのはもしかしたらこれからなのかもしれない。
長文の最後でどうせだれも読んでいないだろうとヤバいことを書かせてもらうと、
あるいは犯罪被害者というのは加害者と過去世の因縁があるのかもしれない。
無差別殺人も「灰色の世界」では加害者と被害者がつながっているのかもしれない。
犯人にも見えないが断じて無差別ではなく、
殺人者はしっかりだれかを選んで凶行におよんでいるという可能性はないだろうか。
そんなことを考えたくなるほどの震えあがる体験をした(まだ終わっていないかも)。
刃物を持たせてはいけない人にはなるべくならメールもご遠慮願いたい。

*いろいろ問題がある内容をふくんでいるので、この記事はたぶんそのうち削除します。

COMMENT

ルカ URL @
03/18 19:44
そのメール、. 言っておくが、オレではないよ。
Yonda? URL @
03/28 21:57
ルカさんへ. ……????








 

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