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「阿佐田哲也勝負語録」

「阿佐田哲也勝負語録」(さいふうめい/サンマーク文庫)

→言葉は肩書だから、この本の出版当時みな阿佐田哲也の言葉は重んじただろうが、
さいふうめい氏の言葉には目も向けなかったはずである。
ところが、さいふうめいとは仮の名、
著者は後に大ベストセラー「人は見た目が9割」を出し、
その勢いでとんとん拍子に大学教授にまで成り上がった成功者の竹内一郎先生だ。
こうなったいまとなっては、成功者の言葉ゆえ、
さいふうめい氏の発言にも価値があるものとなる。
常勝団体、創価学会のメンバーではないが、
人生は勝つか負けるかの勝負という面を強く持っている。
負け続きの人生を送っているこちらとしてはわらにでもすがる気分で本書を読んだ。
ヒモの身から大学教授にまで成り上がったさいふうめい氏にいろいろ学びたい。
しかし、ヒモになれることさえすごい才能である。
このときは敗者だったさいふうめい氏(それでも著書を出せるのは勝利者だが)は、
おのれのことを大器晩成だと思っていたふしがうかがえる。
これは高齢失敗者がみなおちいる落とし穴でもある。
だが、氏は実際に大成功したわけだから本物の大器晩成だったわけである。

「人の運は有限、どこで使うかがポイントになる。
「大器晩成」とは、それまで運を使わなかった人のことである。
さて、物事は〝交換”によって成り立っている。
何かを得れば、得たものに見合う何かを失う。
同様に何かを失えば、代わりに何かを得ているはずだ――。
これが阿佐田哲也理論の要諦に当たる」(P27)


ああ、これまでの失敗でいったいなにを得ていると言うのだろう。
勝つ、勝つ、大きく勝つ。
なんかほんと学会員みたいだが(笑)、どうしたら大きく勝てるのか。
さいふうめい氏よりも大きく勝ちたい(しかし、勝つってなにさ?)。
ならば阿佐田哲也の言葉を参考にするべきだろう。

「大きく勝つには、大きくバランスを崩すことだ。その勇気がなかなか出ない。
どうやって、大きくダイヴィングして、破滅の穴を飛びこえるか」(P102)


冷静に考えると、大半の人間にとって大器晩成などという言葉ほど、
人生における大きな破滅の穴はないのではないか。
大器晩成とか信じるから、大きく道を踏み外してしまうのだろう。
いや、違う。飛べ、飛べ、大きく飛べ。あの大空に向かって(笑)。

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