教わるより学ぼう

どうやらふたつの種類の人がいるようです。教わる人と学ぶ人であります。
どこかに正しい答えがあると信じて、それを効率的に教わろうとする人。
一方で、もしかしたら答えはないのかもしれないと思いながら自分で学ぶ人がいます。
悪質な新興宗教に引っかかるのは前者でしょうね。
経典の解釈でも、だれかが正しい答えを知っていると思ってしまう。
こうなると、だれかに教えてもらった答えを絶対的に正しいと盲目的に信じるしかありません。
ほんとうは経典の解釈なんて人それぞれで、
自分の答えを見つければいいだけの話かもしれないにもかかわらず。
教祖になるタイプはまず後者でしょうね。
たしかに教わりはするのでしょうが、最終的には自分で学んだものを元手にする。

人生や学問において、正しい答えがあるかのどうかの議論はここではやめます。
かりに正しい答えがあったらの話をしましょう。
わたしは自己啓発書の古典カーネギー「道は開ける」「人を動かす」は、
かなり正しいのではないかと経験的に感じています(とうてい実践はできませんが)。
しかし、それは自分があまたの失敗を繰り返して学んだことなんですね。
カーネギーの本自体は10年以上まえから何度も読んでいます。
正しいことならとっくのとうに教わっているのです。
ただし、自分の体験から痛切に学ぶということが少なかった。
あんな恥ずかしい本を読まずとも(あれはとても恥ずかしい本ですよ!)、
経験からうまく人生や他者との折り合い方を学ぶ人もたくさんいるでしょう。
むしろ、そちらの人のほうが魅力的ではないかと思います。

どうしてすぐ教わろうとする人がいるのでしょう。
もしかしたら正しい答えなんかないかもしれないじゃないですか。
それに答えというものは、教わるよりも自分で学んだほうがよほど身につきますよ。
だれかから教えてもらった答えなどほとんど役に立たないといっても過言じゃないでしょう。
自分で苦労して学んだ答えだから意味があるとは考えられないでしょうか。
かんたんに答えに行き着いてしまったら、かえってつまらないとは思いませんか。
旅は目的地に着くまでが楽しいのですから。旅とは過程なのです。
そして、いちばん楽しいのは目的地のない旅です。これは放浪といわれています。

最近、若い人からよく質問をされます。
わが余生のテーマは親切ですから、できるだけ丁寧に答えるようにしています。
せめてブログのコメント欄ではなく、
名前と学校名を名乗ったうえでメールでお願いしたいと思いますが、
そういうことは面倒くさい、楽をしたいという気持はよくわかります。
わたしもむかしはそういう学生でしたから。わたしこそ、そういう怠け者でした。
レポートでお困りの学生さんからメールをいただく。
せっかく頼ってくれたのだからと思い、
こちらで時間をかけ調べて懇切丁寧に質問に答えても、
その後メールの返信が来ないこともあります。
そういうものなんですね。答えさえわかればもういいのでしょう。
しかし、思えばわたしもきっと若いころにそのような不義理を働いていたはずですから、
むかしのご恩をいまようやく返すことができたのだと思っています。

ですから、問題は礼儀うんぬんではありません(わたしのほうが無礼かもしれないので)。
損得の問題です。
自分で調べて、自分で考えたほうがお得なのに、どうしてそうしないのだろう。
それから、ブログのコメント欄で相談を持ちかけられても困ります。
だって、わたしはあなたの名前も顔も知らないのですから。
お住まいの地域も経済状況もわかりません。なら、答えようがないではありませんか。
それに皮肉をいえば、どうせわたしの助言など聞きはしないでしょう。
いえいえ、わたしも人に相談をしても、最後に決めるのは自分だからそれでいいのですよ。
でも、見知らぬ人に相談したりするのはどんなもんでしょうか。
せいぜい往来で道を聞くくらいしか、知らない人には質問できないのではないでしょうか。
そして、道に迷うのもまたいいものですよと助言したい。
もしかしたら目的地に到達する道はひとつではないのかもしれません。
さらに極論を申し上げれば、目的地なんてそもそもないのかもしれない。
前を向いて歩いていればいいのかもしれない。
立ち止まってもいいのかもしれない。振り返ってもいいのかもしれない。
なぜなら、あなたはいま、ほかならぬあなただけの道を歩んでいるのですから。
わたしがそうであるように。そうでありたいと思うように。

COMMENT

- URL @
06/16 15:52
管理人のみ閲覧できます. このコメントは管理人のみ閲覧できます
Yonda? URL @
06/17 23:15
鍵コメントは困ります. 

鍵コメントでメアド記載の場合、要するにメールをくれと言っているのではありませんか? でしたら、最初にそっちからメールをくださいよと思ってしまいます。わがライフテーマは親切なので、こちらからメールを出しましたが。

「学校名を書け」はおかしいとのコメント。へんな誤解をしておられます。こちらは相手が大学生か高校生か知りたいのです。それによって対応が変わりますから。学生でないのならとりたてて学歴の記載は必要ありません。悪評が極めて高い学歴マニアの「もてない男」ではないので、わたし。

しかし、これほど世間で学歴が重んじられているとは大学生時代は思いもしなかったことです。大学入試なんて90%運なのに、おかしなものですね。








 

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