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「シナリオ 他人の顔」

「シナリオ 他人の顔」(安部公房/創林社)絶版

→映画シナリオ。昭和41年公開作品。
新しいものほど古くなるのが早いのがよくわかる作品。
当時最先端のものほど時代が経つと目も当てられない駄作になってしまう。
しかし、映画はいいよね。
テレビドラマで意味不明だとバカヤロウとすぐに消されて終わり。
これが映画だと自分が至らないのかもしれない、
といろいろ観客が勝手に意味づけしてくれるのだから。
いまでも「他人の顔」のような旧・前衛映画を観て感銘を受けている手合いは(いるいる!)、
調子よく自分に酔っているのだろう。
大酒飲みだから酔うのはいいと思う。たとえそれが自己陶酔でも酔うのはよろしい。
本作のテーマは、アイデンティティの喪失やらなんやらだと思う。
庶民の言葉に変換したら、人間は顔か否か。顔を変えたら人生も変わるのか。

「孤独なのはなにも君だけじゃない。
誰だって自分に戻るしかないんだ」(P167)


おいおい、こっぱずかしいセリフをいい大人が……。
わたしは、人間、顔ではないと思っている。
もしわたしの顔がキムタクになっても、絶対にもてる男にはならない自信がある。
シナリオ「他人の顔」を読んで、そんなことを思った。

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07/23 16:28
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