「勝負運の法則」

「勝負運の法則―「ツキ」と「実力」の関係」(谷川浩司・谷岡一郎)絶版

→才能も人脈もないから、もう頼れるのはツキだけなのである。
どうにかして運を引き寄せて、世間に出張ってゆくしか男の道はない。
では、どうしたら勝負運が上がるかとこういう本を読むわけだ。
棋士とギャンブル社会学者の対談である。
河合隼雄と谷川浩司の対談がめっぽうおもしろかったので期待していたら、がっかり。
くだらない処世訓や常識ばかり語られている。
「勝てば官軍」式の話には実がない。
大阪商業大学の学長である谷岡一郎教授はからきしツキの存在を認めていないようだ。
自分は正しい努力をしたから出世できたのだと信じて疑っていない。
教授はギャンブルをすべて確率論で説明できると思っているようだ。

ひとつだけためになったことをメモしておく。
ギャンブルというのは胴元の取り分があるから、長くやるとかならず負ける。
コイン投げで表裏の出る期待値はそれぞれ50%で、
何回もやればやるほど結果は限りなく50%に近づいていく。
これとおなじ理屈で、たとえば胴元の取り分が25%のギャンブルがあったとする。
このギャンブルを長く続けるほど賭博者の資金は75%の期待値に近づく。
すなわち、損をするようになっている。
ならば、どうギャンブルしたらいいのか。何回もちまちま小金を賭けるのはよくない。
一回に大金を賭け大勝負すればいいのである。
カジノがいちばん恐れる客は一回に大金を賭ける客だという。
逆に長く遊ぼうとせこせこ勝負する客は絶好のカモと見られているそうだ。
わたしは人生をギャンブルだと思っているので、この法則は参考にしたい。

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