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残らない作家

いい機会だから書いておきましょう。
いまや日本一有名な作家ともいえる村上春樹さん。
もちろん、わたしだって読んでいますよ。
大学生のときに、ある女性が好きだというので、むさぼるように。
たぶん「スプートニクの恋人」までは8割がた読破しています。
しかし、いざ実人生で不幸に見舞われると、村上春樹さんどころではないのです。
「やれやれ」なんてのんきなことはいっていられません。
決して日本に大勢いらっしゃる春樹先生のファンをバカにしているわけではないんです。
人それぞれなのでしょう。
人生がまったくさまざまであるのとおなじように、読書傾向も多様なのであります。

おなじような作家に大江健三郎氏がいます。
これは実人生の不幸の後に、文学的権威に惹かれて片端から読みましたね。
なんせノーベル賞作家ですから。
しかし、いま思い返すと、ほんとうになんにも残っていないのです。
時系列的には古い村上春樹さんの(本の)記憶のほうがまだ残っているくらいです。
大江健三郎氏の作品はなにか深い意味がありそうでしたが、
にもかかわらず、結局は意味どころかなにも痕跡を残しませんでした。
批判する気にもならない文学者といえばわかってくださるでしょうか。

かの高名な村上春樹先生も、わたしにとっては大江健三郎的な作家です。
大江健三郎的な世界は意味過剰なくせに空疎なだけ。
まあ、宮本輝先生の芥川賞受賞作をぼろくそにけなしたのが、
当時選考委員だった大江健三郎先生なのですから、ある意味必然かもしれません。
宮本輝さんのことは不勉強ながらいろいろ書かせていただいていますが(政治家みたい!)、
大江健三郎なんぞに費やす言葉は一片もないということなのでしょう。
好きの反対は嫌いではなく無関心なのであります。
悪口をいうのは、関心があるからなのです。
おなじように大成功者の村上春樹さんの批判を書こうとしたことはありません。
強調したいので最後に繰り返しますが、
断じて大江健三郎先生や村上春樹先生のファンを低く見ているわけではないですからね。
べつにあなたが宮本輝先生や山田太一先生をバカにしていても、わたしは気にしません。
宗教ではありませんから。

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