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肩書に弱い

だらしないのである。ちっぽけな小物である。
だれのことかといったら、ほかならぬわたしだ。
これで結構、肩書にとらわれない自己イメージがあったのだから笑止というほかない。
しょせんはシナリオ学校講師の身にまとった権威の虚偽を見破るくらいだった。

肩書というのは、要するにだれから認められているか、なのである。
国から認められた医者や弁護士が偉いのはこのためだ。
複数の一流作家に認められた芥川賞作家が半年間威張れるのはこのおかげ。
(受賞者ゼロのため権威が1年も持続した西村賢太氏はつくづく幸運児だ)

「本の山」のアクセス数など微々たるものだが、
もし作者のわたしがなにやら賞をとったら注目度も大きく変わるはずだ。
賞をとるとは、偉いとされるだれかから認められること。
そのだれかがなぜ偉いのかといったら、
彼(女)もまたかつてだれか偉い人から認められたことがあるからである。
うまくこの「偉い」の連鎖にまじることが、出世の意味である。

そうそう、わたしは「もてない男」の小谷野敦氏から、
少しだけ認められたことがある。いや、あれは選考委員M氏へのあてつけかな。
それでも、とっても嬉しかったよ、小谷野さん。

http://yondance.blog25.fc2.com/blog-entry-2377.html

実に明快な作品解説である。ただ、二人の登場人物は、池田大作と宮本輝ではなく、戸田城聖と池田大作であり、もう一人のビルを建てた人というのは牧口常三郎であろう。強姦事件については、御木徳一をモデルにしたと思われる。新潮社の佐藤義亮はひとのみち教団の信者であった。 

 しかし土屋君は、文章がうまくなった。よくこれだけまとめられると感心する。

「猫を償うに猫をもってせよ」
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20110212



これはまったくそうで、5年以上前の記事もブログには残しているけれど、
ご面倒でなければちらっとでもご覧いただければ、
現在との相違にみなさまも驚かれるはずである。しかし、出世はできなかった……。

話を元に戻そう。肩書にどうにもこうにも弱いのである。
先日、知らない人からメールをいただいた。
詳細はご迷惑になるといけないから書かないが、
何度かメールを交わした後に気づいてしまった。
ネットで検索したら、ありゃまあ、偉い人だったのである。
最初から検索しろという話だが、わたしはあまりこれをやらない。
理由は自分の名前で検索すると、誹謗中傷(ってほどでもないか)がヒットするからである。
さて、メール相手が偉い人だとわかって、どうなったか。
恥ずかしいくらいわたしの態度がころりと変わってしまったのである!
人間なんてみんなそんなもんだよ、という慰めはいらない。
わたしはわたしにかなりがっかりした。

肩書に屈しないのは人間であるかぎりなかなかむずかしいのだろうが、
できれば肩書のない人を認められる眼を持ちたいと思う。持ちたいもんだ。

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