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川の向こう

「方丈記」を読み終わる。
行ったことのない川の向こうに足をのばしてみようかと思った。
川の向こうには、小さな川がいくつかあった。
橋をふたつわたると、住宅街には場違いな新しいショッピングモールに出くわす。
以前バイトで通っていた南砂町にある建物のようだと思う。
ここにもカルディが入っていたので、入口であたたかいコーヒーをもらう。
バイト仲間だったNさんはいまどうしているのだろう。
むかし女性と六本木ヒルズに行ったことをはにかみながら自慢した九州男児のNさん。
2階の本屋に向かい、片端からテレビ雑誌を立ち読みする。
毎年の恒例行事。来年の占いを読むためである。
決まって年末には、来年の占いをすがりつくようにして読んでいる。
占いが当たったことは一度もない。
一誌に来年の下半期、12年に一度の幸運期に入るという記述があり涙ぐむ。
あれから12年になるのだと思う。
1階の生鮮食品売り場でさんまの刺身が半額だったので買って帰る。
電車で鉄橋をわたり、川の向こうからこちらに戻ってくる。
日本酒の熱燗とともに酒肴を頬張る。
今年最後のさんまになるのだろうとよく味わう。
夜半、目覚める。トイレでもどす。
胃腸系は強いので、吐いたのは4年前のブノンペン(カンボジア)以来だ。
また目覚めると訃報が入っていた。
亡母の血縁が死んだという。
もう逢うことはないのだなと思った。
冷たい美しさを持った人だった。


(後記)
この記事を書いてから酒を持って荒川に向かう。

111217_1649~01

川の向こうを見ながら酒をのむ。

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あっという間に日が暮れる。

COMMENT

シナリオ収集家 URL @
12/23 00:03
シド・フィールド. こんばんは。いつも楽しくブログを拝読させて頂いています。たまに身につまされます。

シド・フィールドのシナリオ作法の三幕構成について、昔一冊と最近一冊が発刊されていますよ。
一部のプロのシナリオライターも参考にされているみたいなので、是非機会があればお読みになられたらいかがですか?
昔、宝島社から発刊された「シナリオ入門」は、研究熱心な貴殿には参考になるかと。
(偉そうにすいません。)

寒い日が続きますが体調にお気をつけお過ごしくださいませ。
Yonda? URL @
12/23 20:20
シナリオ収集家さんへ. 

趣味をおなじくする方からのコメント、とても嬉しいです。だれも興味を持たないシナリオや戯曲を収集するのは楽しいですよね。わたしは戯曲が専門で、シナリオはまだまだ初心者ですけれど。自戒を込めてクエスチョン。お読みになっていますか?

シド・フィールドでしたら、読んでおります。

「別冊宝島144 シナリオ入門」(宝島社)
http://yondance.blog25.fc2.com/blog-entry-86.html

新刊が出たのも知っていましたが、高くて手が出ません。お世話になったPに図々しくも経費で買っていただけませんか、とお願いしたことがあります。ああ、恥ずかしい。世間知らずの馬鹿バカばか。

今現在の思いとしては、シド・フィールドなんぞ、しょせんはマニュアルだろう、です。数パーセントくらい売れる商品を創れる確率は高まるかもしれませんが、マニュアルで人を感動させることはできない。金しか目のないアメ公くらいの位置づけです(ごめんなさい!)。

> いつも楽しくブログを拝読させて頂いています。

一見(いちげん)さんではないとのことで、いらん自己主張を込めてしまいました。お腹立ちでしたら本当に申し訳ありません。








 

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