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「セレンディピティの時代」

「セレンディピティの時代 偶然の幸運に出会う方法」(茂木健一郎/講談社文庫)

→人生のバブルを謳歌する茂木センセが青少年に語る成功哲学ってとこかな。
どうしてこのセンセは、ああまで時流の高波に乗ることができたのだろう。
活躍ぶりを拝見すると、時代から選ばれた寵児としか言いようがない。
わたしはこのセンセの魅力がよくわからないけれど、雰囲気がいいのかな?
椎名誠にも通じる少年っぽさがあるよね。
言っていることは当たり障りのない常識ではないでしょうか。
その常識の根拠として流行の脳科学を、
あたかも水戸黄門の印籠のように出すことができるから大衆に受けている?
まあ、身もふたもないことを言えば脳科学もスピリチュアルも、
「おはなし」という点では五十歩百歩なのだが。
成功者はかく語りき――。

「お金があるに越したことはないが、あれば幸せというわけではない。
モテればそれですべてオッケーかと言えば、そんなこともない。
いくらお金があっても、モテても、
人生がむなしくなったり、淋しくなったりする瞬間はあるはずだ
(私にはお金があってモテるという経験がないので、想像するしかないけれども)」(P30)


と世間に向けて発言した半年後に4億円の脱税が発覚したわけだが……。
成功者はまるで人生の先輩でもあるかのように若者に向けて親しげに語りかける。

「……金も地位もあるが、いかんせん時間がない、
いつもくだらない世事に追われている、
しかもそのような多忙さを自分の重要さの証と勘違いしている。
そんな人生の先輩がいたら、キミたちは
「ヘン、あんなふうにはなりたくないよ」
と軽くスルーしてしまうだろう」(P127)


よからぬ嫉妬を防ぐために、
ある種の自己紹介を茂木センセはなさっているのだろうか……。
だって、税金の申告もできないほど忙しいんでしょう?
茂木健一郎さん、お茶目で愉快な人生の先輩だと思います。

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