「彼女が服を脱ぐ相手」

「彼女が服を脱ぐ相手」(小野一光/講談社文庫)

→このところまったく不思議である。
どうして最近、道行くきれいな女性が増えたのだろうか。
もうひとつ「どうして」と聞きたいことがあるけれど、こちらは不思議ではない。
どうしてきれいな女性はわたしを相手にしてくれないのだろうか。
女が目の前にいたとするでしょう。聞きたいのは、やはり男性遍歴よ。
かの女体を通り過ぎていった男たちのこと(……ぷぷぷ、いつの時代のエロ本ですか?)。
しかし、ふつう聞けないじゃない。
だから、フリーライターの小野一光さんがワシたち全男性の代わりに聞いてくれたのが本書。

この本への不満はどこに言えばいいのだろうか。
安手の情痴小説よりも退屈なのである。
むろん、著者は聞いたことをそのまま書いたと弁明することだろう。
ならば、ならば――。
どうしてこんなに事実や現実はおもしろくないのだろう。
聞いたままを書いてもつまらない。
だとしたら作者はなにをしたらいのだろうか。
そのとき必要となる才能はいったいなんなのか。
現実のルポからまったくリアリティ(現実感)が味わえないとしたら、
果たして現実とはなんなのだろうか。難問である。

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