昨日はネガティブなことを書いたから、今日はポジティブなことを書いてみましょう。
仕事は苦しいばかりではありません。楽しいこともあります。
そのひとつに社会の裏を知ることができるということがあります。
いまわたしは某高級デパートのお歳暮関係の裏方として働いています。
働くとは、大体において、ある集団に所属することと同義。
集団にはかならず秘密があります。
たとえば、うちの部署では、お歳暮の依頼主が×××だと特別あつかいするのですね。
×××とは、ご存知かもしれませんが、有名な暴力団。ヤクザです。
(当初は実名でしたが友人からの指摘で伏せ字にしました)
こういうところから苦情が来ると厄介だからとくに丁寧にあつかう。
一流百貨店は一般人よりもヤクザを重んじる。
こんな裏話を書いたら、まさかわたしの労働日記をウソだと疑うものはいないでしょう。
それから、依頼主や御届先が有名人ということもあります。
某有名プロレスラーが某所にお歳暮を送っているのには大笑いしました。
もろに個人情報です。このためバイトといえども就労前に誓約書を書かされます。
個人情報を断じて漏洩(ろうえい)せぬという誓約です。
さらなる労働の愉楽としては人間観察の功徳があげられます。
働いていると、こちらの好き嫌いと無関係の人間と出会うことが可能。
仕事でなかったら、嫌いな人とは会わなくてもよい。
けれども、在職時には、会う人間の自由はまったくありません。
このマイナスはプラスでもあるのではないでしょうか。
プライベートでは決して会わないような人と話すことができるのですから。
今朝は5時半に目覚めました。不安でたまらなかったのです。
一昨日からバイトの数が増えました。
果たして集団行動が、このわたしにできるのだろうか。
精神的恐慌の原因です。
カーネギーの「道は開ける」「人を動かす」を再読しました。ラインを引いた部分のみ。
おかげでなんとか職場へおもむくことができました。
たしかに本書の主張通り、悩んでいたことは現実にはなりませんでした。
50ほどのおっさんから嫌われているのかと悩んでいました。
夏のお中元でもバイトに入った経験者だそうです。
ほかの人には「です・ます」なのですが、わたしには横柄な口調。
このおっさんはなんなのだろうかと思いました。
けれども、今日になったら問題解決。
悪い人ではなかったです。
つらい積荷の仕事を率先してやってくださる。
昨日のネガティブ記事の原因は、あるいは積荷の役割が原因かもしれません。
社員さんから指示されて積荷をやったのです。
これは職場におけるもっとも肉体的にしんどい仕事。
このため昨日は死ぬかと思いました。今日も腰が痛い。
もしこの職務をずっと任せられるのなら、辞めるしかないのかとも思ったくらいです。
この問題は現実化しませんでした。
正直に腰が痛いと告白したら、
嫌われていると思っていたかの同僚がやってくれたのですから。
おっさんはお中元のときも積荷を担当していたと言います。
人間はほんとうにおもしろいのですね。
バイト2日目の新参がやたらわたしを毛嫌いするのです。若者です。
たとえば、仕事でわからないときにわたしに聞く。
常勤さんから教わったことをこいつに伝えます。
そこに例の天才仕事人Nさんが現われる。
わたしを信用していない若者はNさんにおなじことを質問するのです。
目の前にわたしがいるのにであります。
思いっきりわたしの顔をつぶしていることをこの青年は気づいていないのでしょうか。
もちろん、指摘はしません。
早朝にカーネギーの「人を動かす」を読んでいるからです。
とはいえ、もうこの青年に情熱をもって仕事を教えることは難しいでしょう。
いや、青年を批判しているわけではない。
わたしもきっとおなじことをやったのでしょうから。
人と人には相性という名のふしぎなご縁があるのです。
わたしにも、どうしてかやさしくしてくれる常勤さんと冷たい常勤さんがいます。
一日一食の変人Nさんは相変わらず興味深い。
この人はいったいなにものなのでしょう。
もしNさんに出会えなければ、わたしはこのバイトを続けられなかったかもしれません。
フリーターはどうあるべきかNさんから教えられたことが非常に多い。
アルバイトで異常なほど前向きなのはかえっていけない。
どこかしら底辺のあわれみを演出しながら仕事はしっかりこなすべき。
やる気があるようなポーズはよくないのです。
短期の時間給労働者は、おのれの立場をわきまえなければならない。
責任があるような張り切りは、ウソっぽいとしか思われない。
そこはかとなく同情を誘うようなダメを意図的に見せながら、その実きちんと働く。
尊敬するNさんの仕事ぶりです。
日々、Nさんとの交流が深まるのも仕事の楽しみです。
我が職場に戻ってきた若い美人に精力的に仕事内容を教えるNさん。
あんな無気力そうなNさんが、と内心で大笑いしました。
といっても仕事のできない同期のわたしを見捨てるでもない。
味のある笑顔を浮かべながら役立たずのわたしにこれでもかと仕事を教えてくださる。
仕事は楽しい。なぜなら、たとえば、そう、
本日顔をつきあわせた相手とふたたび会いたいと言っても無理なのです。
一緒に酒でものもうかと誘っても応じてくれるとは限りません。
けれども、これが仕事なら毎日のように会うことができる。
それも、おカネをもらいながらです。
みなさんご存知のように仕事は苦しいばかりではありません。
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