「図解雑学 政治のしくみ」

「図解雑学 政治のしくみ」(石田光義/ナツメ社)

→早稲田大学教授の解説する「政治のしくみ」は退屈であった。
だが、これは断じてこの教授先生が悪いわけではない。
そもそも政治機構があまり学んでおもしろいようにはできていないのである。
ここで注意書きを必要とすする。表の政治は、たしかに異様なほどつまらない。
参議院と衆議院の議員数やら在任期間やら、知ったことではない。
表の政治の話である。言うまでもなく、なにごとにも本音と建前がある。
表があれば裏もある。政治のおもしろさは表ではなく裏にあるのではないか。
とはいえ、「政治のしくみ」でスキャンダラスな裏ネタを暴露するわけにもいかない。
早稲田の教授は、やはりつまらない建前を紹介しなければならないのである。

本書から学んだことを整理する。
政治とはなにか。ひと言でいえ! 権力のことである。
まだわからない。権力とはぶっちゃけなんのことなのか。カネである。
最初と最後をくっつけるとこうなる。政治とはカネである。
「鉄のトライアングル」はその好例といえよう(P125)。
日本の今現在の社会体制を支配しているのは、
政界(政治家)、官界(官僚)、業界・圧力団体(資本家=金持)の三者である。

わかりやすく言うなら、若人が成りあがろうと思ったら、建前上は3つの道がある。
政治家になるか、高級官僚になるか、リーマンで出世するか。
実のところ、政界(血縁)と業界(コネ)はバックがないと容易ではない。
よって、家柄も財産もない若者が権力をにぎりたいのなら官僚になるしかない。
話が少し脱線したが元に戻そう。
「鉄のトライアングル」――政界、官界、業界・圧力団体、以上三者の癒着のこと。
この三者の関係はつぎのようになる。
「業界・圧力団体>政界」(選挙資金、票の取りまとめを提供できるため)
「政界>官界」(法律・予算の決定、役人の人事を支配しているため)
「官界>業界・圧力団体」(活動の許認可、行政指導を行なえるため)
*このほかにも業界による賄賂、天下りポストの提供が癒着を強化する。

あなたはいま政界、官界、業界のいずれかにいますか。
ただいるだけじゃいけない。上層部にいなければ意味がない。
政治というものは、こういう人たちが操っているものなのです。
国民の政治などはどこにもありません。
社会構造におけるトップエリートたちの権益合戦のおこぼれにあずかるのが我われ国民。
あなたの一票は国を変えやしません。けれども、どのみちつまらぬこの人生。
自分の一票が国政を変えうるというフィクションを信じて生きるのも悪くない。

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