「ほいとうの妻」

「ほいとうの妻〜山頭火たれ山頭火〜」(杉浦久幸/「テアトロ」2005年10月号)

→戯曲。救いようのない駄作。
俳人・山頭火は自分勝手にも妻サキノを捨てている。
このサキノと山頭火が実は愛し合っていたというフィクションが芝居の動因。

山頭火の亡くなった日、サキノは幽霊になったかつての夫と会話する。
ふたりの会話で山頭火の生涯が明らかになるというわけだ(安易だよな〜)。
戯曲は極めて独創性に乏しい。山頭火の日記からの転載が目立つ。
事実をえんえんと並べたてたら芝居になるとでも作者は思ったのか。
まったく演劇というものを理解しない愚者が書いたのは明らかである。
山頭火の生涯における地獄もからきし理解していない。

夫婦愛がテーマ。愛ってすばらしい。おらおら感動しなよ、という低劣な作品である。
作者のような才能皆無の人間でも食っていけるほど日本の演劇界は甘いのだろうか。

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