「海岸列車(上・下)」

04/07/29 07:59

「海岸列車(上・下)」(宮本輝/文春文庫)*再読

→ふと思った。タクシーが宮本輝の小説をダメにしたのではないか。
宮本輝はこれを書く数作前から、小説の質が哀しくなるほど落ちはじめた。
その原因はタクシーにあるのではないか。
登場人物がやたらタクシーに乗る。そのくらいなら歩け。電車を使え。
そう怒鳴りつけたくなるくらい小説内人物が頻繁にタクシーを利用する。
タクシー。安易な交通手段。
金を払っても楽をしたいがためにひとはタクシーに乗る。
宮本文学本来の魅力とは異質の(小説内)道具であるように思うのはわたしだけか。
「春の夢」で金のない哲也は陽子に会うため雨にぬれながら隣駅まで歩いた。
「青が散る」で二日酔いの燎平は夏子がいるホテルまでタクシーに乗らず歩いた。
「海岸列車」では歩くことをやめてタクシーに乗る――。

「海岸列車」上巻を読み始めてすぐ投げ出したくなった。
偶然を簡単に使いすぎるんだもん。そんなことあるわけないじゃん。
無理して読みつづけても、偶然の一致の連続。シンクロニシティ大安売り。
それとやめてください宮本輝先生。創価学会思想の抜書きは。
「因果倶時」(創価学会用語)とかいわれても一般読者は興ざめです。
あと日蓮が二箇所、言及されているのにもげんなり。
やたら長いけどページ数を食っているのはグルメ自慢、日本の悪口、若者への説教。
この後に宮本輝が連綿と書きつづける長編小説の欠点(上記3点)、
その萌芽がすべてこの「海岸列車」にあるといっても過言ではありません。

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湾岸列車(上・下)  なかよしこよしな出会い  2006/12/19 13:08
「海岸列車」 宮本輝今の心境にばっちりはまってしまいました。「生」と「死」 「出会い」と「わかれ」「生きる」こと。「決心」すること。宮本さんのあとがきにもありましたが、”人間の依りどころ”を求めているのだなーと。上・下巻の長編でしたが、....
湾岸列車(上・下)  なかよしこよしな出会い  2006/12/19 13:13
「海岸列車」 宮本輝今の心境にばっちりはまってしまいました。「生」と「死」 「出会い」と「わかれ」「生きる」こと。「決心」すること。宮本さんのあとがきにもありましたが、”人間の依りどころ”を求めているのだなーと。上・下巻の長編でしたが、....