「インド怪人紀行」

04/07/22 11:32

「インド怪人紀行」(ゲッツ板谷/角川文庫)

→またもやインド旅行記。なんでこんなのばっか読んでいるんでしょう(笑)。
でも旅行エッセイっておもしろくないですか? 

あることに気づいた。
紀行文には「作者=出会う人・遭遇する事件」という法則があるに違いない。
作者が旅行中に出会う人というのは、ものの見事に作者自身を現わしているということ。
宮本輝が「命の器」というエッセイで書いていた。
どの人にもその人の「命の器」というものがある。
人間はその器の似ている人としか出会わないという法則がある。
この広大な宇宙の神秘のひとつとしてそういう法則があるという。
たとえば、ついている人はなぜかついている人と関係していく。
意地悪な人はどうしてかおなじような性質をもつ人間とつるんでいく。
これを考え尽くすとひどく残酷な思想になるように思うのだけれども。
で、旅行中に出会う人というのも、
この「命の器」が関係しているのではないか という推測はわたしのオリジナルです。
たとえば、前述のたかのてるこは善人としかなぜか出会わない。

さて、この本の著者、ゲッツ板谷はどうか。どんな「命の器」を持っているのか。
ゲッツ板谷は見事天晴れというほかない職人的売文家である。
売文業に誇りをもって、とにかく読みやすくおもしろい文章を書こうとしている。
テレビを見ながら読める文章を書くことのできる人はある意味で天才かもしれない。
文体はどこまでも軽い。
ガンジス河を見たところで文学者のように深刻ぶることはない。
「きったねえ河」、それで終わりである。
著者は1964年生まれ。 ぎりぎりの笑いを取る。
たとえば、駅にたむろするインド人の写真の下に、
「ホームに寝転ぶインド人。凶暴なシャチを放ちたくなった」
と書くんだから。
結果、彼が出会う人・遭遇する事件もなんとも不可思議かつ豪快で笑えるのである。

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第2話:リクシャーの親父  旅の小話(アジア放浪写真blog)  2005/12/15 17:21
インド・バラナシはリクシャーの町だ。とくにオートリクシャー。タイでいうトゥクトゥクみたいなもの。短距離の移動はもちろん、20キロ、30キロ程度のちょっとした遠出まで、リクシャーは瞬発力があって便利だ。交渉次第では値切れるし、そもそも安い。インド旅行記にも