「愛と死との戯れ」

04/07/04 06:13

「愛と死との戯れ」(ロマン・ロラン/片山敏彦訳/岩波文庫)

→戯曲。フランス産。
この戯曲には人生の究極的なテーマが凝縮している。
主要登場人物は三人。
三人とも「愛を取るか、(愛ゆえの)死を取るか」のはざまで葛藤する。
ときはフランス革命。
登場するのは高名な老政治家、その若い妻。
彼らの家に逃げ込んでくる革命家は、その妻の愛人である。
密告され、追っ手は迫っている。
愛か、死か。
愛とは何かが問われている。
(革命家は)愛するなら生きるべきか、愛するなら死ぬべきか。

そして政治問題がある。
政治とは「みんなの幸福」を目指すものである。
となると、ここには個人の幸福か、全体の幸福かという問題も出現する。
革命家の存在は是か非か。
三人は迷いに迷う。ここには確かに「劇」がある。

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