「古本屋五十年」

04/06/18 09:04

「古本屋五十年」(青木正美/ちくま文庫)

→今月の新刊! 新刊をすぐに読むのは久しぶりだなぁ。
最近、よく行くようになった古本屋の舞台裏をのぞきたくて読んだ。
しかーし、例によって例によって、作者の文学趣味的私小説的述懐が多い。
そんなことどーでもいいの。あなたが高校の夜学中退だろうが、貧乏だろうが。
知りたいのは古本屋の舞台裏なんだから。
しろうとの「なんちゃって文学」的な文章を読むのはつらい。
それとこれもありがち。やたら引用が多い。
自分の日記から、同人誌に書いた自分の文章から、文豪の小説から。
どんな本か読まなくてもわかっていただけるかと。
唯一、笑った個所を下に引用する。

「古本屋というのは本に寄生する虫の群れだ。働く虫の群れだ。
彼らは本以外には興味を持たなくなってしまう。青い空、樹々の緑、季節の移り変り、
わが子の成長……。そんなものには関心がない。いい本だ、悪い本だ、
これは高くなる、これは安い、儲かった、損をした、高過ぎる、安過ぎる、
――と言って、中身をじっくり読んで評価するなどということはない。読むだって?
活字を拾い、たまには目次、序文を読んでみるくらいのものでしかないのが古本屋だ」(P110)

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