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色即是空

人間の感想なんてあてにならないもので、
どんな意味不明の文章でも著名な学者が書いていたら平伏し、
どれほどの名文でも無名の書き手のものなら見下し、
たとえば還暦を過ぎた老人が官能的な文章を書いたらキモいと笑い、
おなじものを女子高生が書いたと知ったらみずみずしい感性だと萌えるのだから、
人間は愚かなものと自嘲するほかなく、
かといってたいがいのひとがこの種の偏見をもとに生きているわけで、
よほどの高僧でもないかぎり真相など見破れるものではないという、
このどうしようもない現実は、
いくら般若心経を唱えても「色」ばかりで、
「空」など見えるものかと厭世的になる気持はわからなくもないが、
「色」ばかりでなにが悪いかとむしろ「色」を愉(たの)しむ気概さえあれば、
いまを生きるのもなかなか悪くないことなのかもしれない。

COMMENT

COTTON URL @
01/07 09:27
. いつも覗かせていただいております。
わたしも偏見についてはよく考えることがありました。
本当に他人の価値観や他人に対する偏見のない純粋な思考が私には可能なのか?
理性の限界を感じずにはいられない瞬間です。
Yonda? URL @
01/07 11:56
COTTONさんへ. 

はじめまして。どうもどうもです。

人間の行なうすべての価値評価は、物語かもしれません。
観察者と対象の物語が評価として書かれていると思うのです。

こういうことがあります。
いいことが書かれていると思った。
けれども、書いたのは超有名人。
ゆえに嫉妬からその意見を認めない。
これは評価ではなく「わたし」と「超有名人」の物語です。

身近な例では。
おなじ食品がスーパーで並んで売っています。
メーカーが異なります。
ひとつは200円。
もうひとつは250円。
しかし後者の商品には半額セールと書いてある。
定価は500円だというのです。しかも数量限定品とも。
このような場合、どちらを買うかは迷いますよね。

以上、この記事で書きたかったことの補足です。
コメント、ありがとうございました。








 

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