「ある戦中派」「わが顔を」「平和屋さん」「親和力」

04/03/27 10:21

「ある戦中派」「わが顔を」「平和屋さん」(「遠藤周作集」大光社)絶版

→遠藤周作のテレビドラマシナリオ。
これを読んだひとが日本に何人いるんだろうと思うと、意味不明な優越感が。
おもしろかったです。氏の中間小説と同様に、すらすらと読めた。
遠藤周作という作家は言いたいことがあって創作をしているのだなと改めて確認。
テレビドラマでも戯曲でも小説でもエッセイでも。
評論という形でも言えることをわざわざ小説やテレビドラマにしているということ。
たいがいの作家は「言いたいこと」がはっきりとはわからない、
だからこそ小説を書く、わからないところからどっこいしょと小説を書き始める。
だけど遠藤さんは違う。かなり頭の中でできてしまっている。
頭が良すぎると小説家にはなれないというけど、遠藤さんはぎりぎりのところかな。
実際、遠藤周作は文芸評論から文学活動をスタートしているわけだから。
そのせいかどうか、遠藤さんの小説は非常に図式的。
Aという考えがある。それとは反対のBという考え方(人物)。
このAとBを闘わせて、AでもBでもないCにすることが小説だと考えている。
……おっとテレビドラマシナリオの感想からだいぶ飛躍してしまったようです。失礼。


「親和力」(「遠藤周作集」大光社)絶版

→戯曲。そこそこ楽しめた。これよりよっぽどひどい戯曲をいくつも読んでいるから。
内容? 男女の三角関係。男、妻、愛人。妻と愛人は同窓生。わきあがる騒動。

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