ブログを読んでいる人は、
実際のわたしに逢ったらびっくりすると思うのね。
けっこう躁病的ともいえるテンション高めの、
しかしブログに書いたような冴えないおっさんではあるが、
基本的にいつもニコニコしているしあいさつしているし、
正体(?)がばれない程度の善人オーラがあって、
よく知らない人に話しかけられるし、人に話しかけても反応は悪くない。
とにかく、あいさつをする。
人間の基本はあいさつ。
みんながんばっているから、おれもなあ、と明るくあいさつ。
最近は「お疲れさまです」の使用法まで覚えた偽円満人。
八王子の人もわたしに逢ったときは驚いたことだろう。
見た目ふつうに「いい人」だから。
このため、軽々しく内面に踏み込んでこようとした。
それはやめてと思った。
「校正」という言葉が八王子さんは好きだった。
あなたをあなたのためを思って何度でも「校正」する。
あなたの存在を特別に「校正」してあげよう。
内部に踏み込まれたら、わたしは変貌する。
そこに手を触れないで。

でも、最近、日蓮正宗の人に、
「大病は仏罰」だの「あなたはもうすぐ自殺する」だの
言われたけれど、いまでもふつうに職場ではあいさつしている。
内面に踏み込まれていないから。
わたしと話すときは腕組みする男性が多い。みんな。
ピッキングをしているとスキャナーが動かなくなることがある。
とくに10個、20個の商品をピックしているときに、それはよく起こる。
完全にスキャナーの画像が動かなくなるのである。
何度もトレーナーを呼んだが(人手不足でなかなか来てくれません)、
来たら来たで「あなたが悪いんでしょう」と一方的に責められる。
そのくせトレーナーにも解決できず、どこかに行っている。
詰め所に行っても、原因はわからないで狼狽される。
今日は20を取って、数字入力の画面に行かず、動かなくなった。
何度もこういうことはあったので、
商品をもう一度スキャンしたら数字入力の画面に行き、
20と入力した。これでひと安心。
仕事、覚えたかも。
なんて思っていたら、またスキャナーが動かなくなる。
トレーナーを呼んでも、10分以上来ないし、
説明しても常に疑われて(あなたが変なことをしたんでしょう)
わかってもらえる自信はないし、
どうせこのまま通して間違っていても最後の検品でミスが発覚して、
それを係りのものが取りに来るほうが生産性(スピード)は高い。
そう判断して、あるときのトレーナーの真似をして再起動したら、うまく動いた。
あの20枚がどうなったか知りたいが(F502でピックしたやつ)、
上はそういうことを教えてくれない。
スポットのミスを指摘しない優良会社とも言えよう。

スキャナー(機械)は間違わないという前提が間違えている。
機械は人間とおなじように壊れる。
しかし、スキャナーが正しいことになるのが、
人間が排除された近未来の大企業、ア○ゾン世界。悪くない。
ア○ゾンでエスカレをしてトレーナーを呼ぶのがいやなことがある。
ときには15分も来ない。
厳密に部署がわかれていて、
他部署へ口出しできないから、ほかのトレーナーも見てみぬふり。
ピッキングで棚に商品がないのがいちばん困る。
うちらスポットは人を呼ばなきゃならないが、来ない。
来て、そして商品が実際になくてもトレーナーは不機嫌。
今日は商品がないのか、バーコードがついていないのか。
トレーナーを呼ぶのがいやだから、
生産性(時間)なんて気にせず、ぜんぶの商品のスキャンをする。
それでも何度もたしかめる。
結果、呼ぶ。トレーナーはぶすっとした顔で来る。
そりゃあ、スポットのほうが時給が高いのだから気持はわかる。
「あなたが悪い」というようにビシビシ注意される。
最初「商品がありませんか、バーコードがないです」と伝えた。
で、確認を取ってMエンターしたら、
これはBエンターのほうがいいと指導を受ける。
「あなたが最初に商品がありませんと言ったからよ」
いや、バーコードがない可能性も示唆したが、
とにかく指導者の面子があるようだ。
「はい、私がすべて悪いんです」
スキャナーを渡し、これで解決。
「私が悪い」と「はいはい」言えば解決するのだから安いもの。
ア○ゾンはエスカレを重んじているようだが、
下にエスカレしてもらえないようなトレーナーをつくったら終わり。
エスカレしていやな顔をされ嫌味を言われるなら、ふつうエスカレはしない。
そういうスポットが大勢いる。
それでも回転しているのだからア○マゾンのエスカレは間違いない。

いままでなんにもなかった人が、
青のベストや黄色のベスト(役職のこと)を
与えられると偉くなったようで嬉しいんだろうなあ。
ア○ゾンは恐ろしいほど人間心理に通じている。
どこもア○ゾンには勝てないだろう。
職場の朝礼の(安全)唱和で好きなのは「生きて笑顔で帰る、おう!」。
「おう!」と言いながら右腕のこぶしを天高く突き上げる。
「生きて笑顔で帰る、おう!」
1月1日の夜勤で倒れて救急車で運ばれたものがひとりいたらしい。
朝礼で報告された。過呼吸のようだ。
「倒れている人を見たら大声を出してもいいので、人を呼んでください」

昨日1月2日はなにかが異常だった。
最初、3階のピッキング(商品を取る作業)に行かされたのだが、
最高の人工知能をお持ちのア○ゾン先生が狂ったかのようなのである。
いきなり遠くの場所に行けとご指示があり、
その次くらいでまた元の場所付近に帰される。
そんなことをするくらいなら近場でふたつ取ってから、
遠くに行かせたらいいのに。
このため、ものすごい距離を歩かされた。
スキャナーの指示の不適格さにめまいを覚えさえした。
まあ、ア○ゾンさまにもこういう日はあるさ。人間だもの(?)。

ランチ明けの3階は、
今度はローター、バイブ、オナホ、ペニスサックとアダルトグッズばかり。
エッチするときの巫女コスプレはふたつお買い上げがあったが、
これはお正月っぽい。
みんな姫始めの風習を思い出したのだろうか?
ア○ゾンに間接的にだが雇われた作業員としては、お客さまのもとに
早く正確にきれいな商品をお届けするべく正月から身を粉にして働いている。
お買い上げありがとうございます。
その日の昼にピックしたものが翌日に届くのだろうか?
たぶん上に聞いても教えてくれないだろう。
それにしてもこれでもかとアダルト商品が続いた。
これも男女問題があって、
女性作業員にあからさまの絵柄のオナホや、
そのままの形をしたバイブを取り扱わせるのは、
いまの時代セクハラにならないのだろうか?

それから2階に行かされたと思ったらまた3階。
休憩中、トイレから女子レギュラー複数の他人の悪口を言う、
ものすごい楽しそうな大きなおしゃべりが聞こえた。
おそらくわたしのようなスポット派遣は、噂話の好餌になっているはずだが、
それをふくめての高時給だと思っているので仕方がない。
どんどん悪口を言ってくださいと言いたいところだが、やはり人の子。
わたしはほどほどにしてくださいませ。
夕方は2階のDエリアに行かされ、地獄を経験した。
洗剤3つとか、重い液体、ビールの箱。
大きい玩具、重い機械部品ばかりを続けざまにピックする。
女性には絶対にできない作業だろう。
栄誉ある川口FC最初の死者になるのかと思ったくらいである。
今朝は身体中が痛かった。

ア○ゾンに多くいる女性は、こういうところをどう思っているのだろうか?
男なんだから、高時給をもらっているし、そのくらいやれ、と思うのか?
それとも体力の弱い女性であることを恥じるのだろうか?
現実問題として、あれは女性には無理だし、男性のわたしがすべきだろう。
一瞬だけ懲罰人事かと思ったくらい17~18時のDエリアは凄惨で、
ほかのエリアはのんびりしていた。
男女のことに関してはさらに難しい問題がある。
これはよく言われることだが、
日本語に女性上司が部下の男性に話しかける適切な言葉が存在していない。
ア○ゾンには女性トレーナーがたくさんいるが彼女たちも困っていると思う。
どうしても母親が男の子を叱るヒステリックな言い方になってしまい、
男性が男性に言うような指示の仕方ができない。
あれは女性トレーナー個人の問題ではなく(それもないとは言えないが)、
日本男性社会の言葉(日本語)の問題なのである。

18時過ぎに数人のスポットと思しき男性が
3階に向かっているのを目撃したが、あれは「早帰り」ではないか?
「いいなあ」という恨めし気な視線を背中に感じたような、感じなかったような。
もし「早帰り」だとしたら、
Dエリアの地獄ピッキングをやったことが彼らへの贖罪になる。
あと正月で人が少ないのではなく、
大がかりなスポットの「シフト削り」が行われたのではないか?
どうなっているのかはわからないし、現実は見たくない。
あとア○ゾン川口に行くのはカウントしたら8回。
いまのところ本当に、
いまの派遣会社を通してア○ゾン川口FCで働けて良かった。
あと8回――。

「生きて笑顔で帰る、おう!」
職場にいつもいるあのひげをはやしたイケメンの紳士は、
どういう役職なんだろう。
いつ行っても職場にいるし、スポットの出だしのころは、
わざわざスーツを着て早朝7時から川口駅のシャトルバス乗り場に来ていた。
感じのいい人で、
入院中またあの人に会いたいなあ、なんてぼんやり考えていた。
人の名前を知るのは好きで、仕事覚えは遅いのだが、名前の記憶は早い。
しかし、彼の名前はわからない。
話に聞くスーパーバイザーというやつなのだろうか。
餅つきに誘ってくれたのもあの人だし、それは断れません。

彼が昨日ランチの社食でふっと言ったのね。
わたしに言ったわけではない。
だれかと会話していたのだと思う。
「でも、右側通行は正しいだろう」
それから顔なじみの女性に、あなたは右側通行で正しいと話しかけていた。
どうしてかこのエピソードが忘れられない。
わたしが左側や、あるいは中央を歩いていたのかもしれない。

右側通行は正しい。
倉庫の構内も右側通行である。
でも、新人でそれを知らない人やピッキングに夢中になっている人は、
左側を通ってしまう。
わたしはそういうとき、左側通行に変える。
そうしないと相手と正面衝突しちゃうし、
トレーナーでもなんでもない一番下の雑兵だから、
人様にそんなことを申し上げられる身分ではない。
わたし自身も疲労が限界に近づくと右側通行を忘れてしまうことがある。

病み上がりのせいかもしれないが、ア○ゾンは疲れる。
みんなまともなきっちりした人で、丁寧な言葉遣いで質問にも答えてくれるし、
トイレに行くのも自由だし、水分補給もいつでも可能だ。
そんなことを言ったら言いがかりだが、
きっちりしすぎているところが、ときとして人を疲れさせるのかもしれない。

横断歩道で赤信号を渡ってはいけない。それは正しい。
けれども元旦で車がまったく通っていなかったら横断歩道を渡らない?
パワハラ禁止は正しいけれど、むかしはそうではなかった。
創価学会なんてルールがころころ変わっているけれど、
見方を変えればそれが正しいとも言えなくもない。
昨日の社食はビーフカツのはずだったのだが、
なぜか翌日のメニューのタンドリーポークに代わっていた。
カツといえばトンカツが正しいけれど、ビーフカツでもいい。
タンドリーはチキンだが、ポークでもいい。おいしければね。

どこまで正しいにこだわるかという問題がある。
終業後のシャトルバスの発車時間は19:20と決まっている。
でも、むかしは本当の繁忙期で人がとにかく多かったから、
あの高い役職にいるだろう(スーパーバイザー?)紳士の判断で、
もう人が乗っているからと10分前にバスを出してくれた。嬉しかった。
いまはもう人が減ったから規則通り、
バスが満杯でも正しい運行時間の19:20にならないと発車しない。
どっちが正しいか、なかなか答えの出ない問題である。
近くの(それでも隣駅)本屋が撤退して、
困っていたのが漫画雑誌「スピリッツ」の定期購読問題。
セブン・イレブンで買えると知ったが、サイトがわかりづらい。
あれはわたしでもわからないから、老人はほぼ無理ではないか。
一部のアンチエイジング老人は除いて。
こうして雑誌も買われなくなっていくのかもしれない。
わたしはああいうネット操作が大の苦手、大嫌い。
結局、サービスセンターに電話して聞いた。

今回の短期仕事を終わったら、もっと面倒くさい作業が待っている。
今日はもう「スピリッツ」の定期購読成功だけで、ひと仕事をした気分。
もう「スピリッツ」とはお別れかと思ったが、まだ首の皮一枚でつながった。
「スピリッツ」最新号の表紙がエロ本みたいで買うのが恥ずかしかった。