今日職場でべつの人から2回「好きな(女性の)タイプは?」と聞かれる。
「いないです。いません」
「芸能人でいえば?」
「テレビを見ないのでわかりません」
「AV女優では?」
「名前を知りません」

好みのタイプなんて男はみんなあるのかなあ。
わたしなんて、わたしに少しでも関心を持ってくださるのならだれでもOK。
しかし、その女性にストーカーを仕掛けるかといったら、そうでもなく。
振り向かれなくても女にストーカーとかしてみたいけれど。

髪はショートカットが好きか? ロングが好きか?
――どっちでもい。
 10代のころはショートカットの子を好きになったことも、
 ロングの子を好きになったこともある。
メガネは? ――どちらかといえば、かけていないほうが。
メンヘラは大丈夫? ――ダメ。だって、わたしが、えとあのその。
学歴は? ――不問。インテリ女はめんどうくさい。議論とかしたくない。
巨乳派? ――ノンノン。人並みのお手頃感やよし。むしろデカよりはちっぱい。
年齢は? ――JCから同年齢まで。年上でも若く見えれば。
 未婚既婚、彼氏の有無は不問。
職業は? ――相手が高収入なほうが、それはいいっしょ? 
 お金は大事。無職でも資産家のお嬢さんや金持と愛人契約している女性なら。

結局、好みのタイプなんて自分にはわからないような気がする。
当方なんかとつきあってくれるなら、だれでもいいというか。
けれど、わたしは言葉を読みたいし、
言葉を書きたいから拘束がきついのはめんどうくさい。
そのめんどうくさいを忘れさせて夢中にさせてくれる人と出逢いたいけれど、
それは運の問題。
こちらを本気にさせてくれるのなら貧困バツ3の女でも。
精神病的妄想だけれど、本気になったらまだまだやれそうだという錯覚がある。
断わっておくけれど、わたしと一定時間一緒に過ごすのはとても不愉快だよ。
それに耐えられる人は才能があるなあと思う。
昼飯の牛タンカレー(250円)はハズレだった。
なぜハズレがわかったかといえば、
同僚のAさんとMさんが当たりでけっこうなサイズの牛タンが入っていたからである。
1Fのわたしの休憩は11::30からで2Fの人は11:45からが多い。
最初は要注意で上澄みだけすくって、
下のほうに残った牛タンは遅れてきたものに与えられるのだろう。
わたしの牛タンカレーなんか小指の先ほどの肉が数切れだったのに、
AさんやMさんのそれにはかたまりが入っていて、くそおと思った。負けたと大敗北。

今日社員のUさんからお声をかけていただいたが、1Fで打ち上げをやるのでと。
こんなことはいままでしなかったが、打上げをしてみる。
今週金曜日で「生産」はとりあえず終わるが、最後にみんなで飲もうではないか?
まったく強制ではないが、参加したかったらどうぞ。
おもしろすぎるぜ。人生で会社関係の宴会に参加したことは一度もない。
そもそも宴会めいたものに参加するのは20年ぶりといってよい。
しかし、金曜はAさんとの先約があるので即答はしなかった。
帰りに2FのAさんにいう。1Fで打上げをやるらしく、
わたしはそういうものを経験したことがないので、できたら参加したい。
とはいえ、Aさんとの先約があるので困っている。
Aさんは寛大にも、どうぞどうぞ行っていらっしゃいとのこと。
うちらはいつでも逢えるから。
よおし、ヤッター、人生初の会社宴会を経験できる。

15日で仕事は終わりだが、しばらくはつつましく暮らそうかなあ。
読んだ本の感想がたまっている。
さすがにファンである著者からプレゼントされた本の感想を遅らすのはまずい。
歯医者もあるし、家の墓の問題も(よくわからないが)あるっぽい。
来月になれば、もしかしたらN本部長からお声がかり、
またあそこに5日通うのかもしれない。
いまの職場は本当にいろいろな派遣会社からさまざまな人が集まっている。
みんなで協力してひとつの「生産」を仕上げた。

みんなこれからバラバラになり、もう逢うことがないかもしれない。ないだろう。
しかし、われわれはおなじひとつの体験をした。
容貌や身分、収入は異なれど、みなで一定期間働き、みなでひとつの「仕事」を終えた。
こういうみんなで最後に乾杯することがあってもいいのではないか?
もう身分も年齢も収入も行く先も関係なくなった状態で、
一時期の「生産」を終えたそれぞれの男たちが酒を飲みいたわりあう。
そんなことはテレビのいんちきドキュメンタリーの世界の話だろうが、
現実にそううことがあってもいいのではないか?
わたしは1Fの男だけの打ち上げに参加したいと思う。
明日は社食でスタミナ丼でも食ってみようか。

ちなみに、ここからはいわゆる文学的な話だが、
バラバラのところから集まったそれぞれのひとびとが、
みんなでひとつのこと(たとえば移動)を成し遂げる美しさを描いた作家に、
(実家が創価学会の)「深夜特急」で有名な沢木耕太郎がいる。
みんなこれからバラバラになり、一期一会で、もう一生再会しないかもしれないが、
このクソ暑い2017年の夏にわれわれはみなで協力してひとつの「生産」を終えた。
それは宝物のような経験ともいえなくはないのではないか?
うーん、われながらセンチメンタルだなあ。感傷的だ。感傷だ。感傷のどこが悪いのか?

(関連記事)
「深夜特急」(沢木耕太郎/新潮文庫)
「オン・ザ・ボーダー」(沢木耕太郎/文藝春秋)