派遣仲間のAさん57歳との会話。
わたし「Cメールを見ましたが、いちばんいいのはインド料理屋です」
Aさん「インド料理なんかよりも金の蔵ほうがいい」
わたし「ネットで調べましたが、あんなものすべてインスタント」
Aさん「インスタントでもおいしければいいじゃないか」
わたし「Aさんはインド料理を食べたことある?(上から目線)」
Aさん「(バカにすんなよ)食べたことはいくらでもある」
わたし「インド料理はダメですか?」
Aさん「うん」
わたし「インドカレーはおいしいんですよ。あそこはベトナム風生春巻きもありますし」
Aさん「きんくら(金の蔵)がいい」
わたし「交通費を考えたらインド飯屋と変わらないじゃないですか?」
Aさん「きんくらがいい」

Aさんが定期検診でコレステロールの異常を指摘されたらしい。
悪玉コレステロール199くらいが異常かなあ。
なんでも強制的に薬品を処方され、価格が2千円近くしたという。
ジェネリック医薬品にしたらと言ったら、後発品でも1ヶ月でその金額とのこと。
わたしもむかしから血液検査をすると、
コレステロールが基準値より10~20高いことがあったが、
どの医者にもなにも言われなかった。
かえって長生きするよ(うげっ、めんどくせっ)と言われたこともある。
いまのかかりつけ医(?)の若い女医さんが、
たかが10程度の異常を問題視したはじめての人。
運動や食事制限をしてください。半年待って効果が見られなかったら投薬します。
ぶっちゃけ、めんどくせっ。
いままでずっとコレステロール値はおなじくらいだったが、
どの医者からも健康指導どころか投薬示唆もされなかった。
血液検査をすると金がかかるじゃない。
大学病院でもないかぎり結果は即日出ないでしょう?
1回コレステロールとか気にすると、毎月血液検査をされ、
そうおうの医療費を支払い、結果に毎日びくびくすることになる。
若い女医「コレステロールが高いと心筋梗塞とかになりますよ」
わたし「べつにもう死んでもいいので。むしろぽっくりは理想で」
若い女医「なら病院なんていらないじゃないですか?」
わたし「はい」
若い女医「――(こいつ、きんもっ)」

またまた職場に話を戻す。
やはり配置転換されてよかった。いまのほうがいろいろな人と話せる。
わたしより2歳上、43歳の派遣男性Nさんとの会話。
Nさんは池袋の風呂なし家賃2万8千円のアパートに住んでいるらしい。
小柄な好人物の肌黒のイケメン。
わたし「ほしいものがないのが悩みで」
Nさん「え?」
わたし「Nさんはほしいものがありますか?」
Nさん「プレステ4」
わたし「プレステ4っていくらするんですか?」
Nさん「3万円」
わたし「3万円?」
Nさん「くれるの?」
わたし「たった3万円でNさんは幸せになれるんですか?」
Nさん「――(絶句)」
わたし「3万円か」
Nさん「そう言われたら安い金額だな」

Nさん「ほしいものがないと生きていてつまらなくない?」
わたし「はい」
Nさん「休日はなにをしているの?」
わたし「本を読んだり、その感想をネットに書き込んだり」
Nさん「おもしろい?」
わたし「そう言われたら――」
Nさん「ほしいものがないとなにがおもしろくて生きているの?」
わたし「はい?」
Nさん「生きているのがいやにならない?」
わたし「はい――」
Nさん「――」
わたし「まあ、いざとなったら自殺してもいいかと(笑顔)」

なんでこういうタイミングでこういうお方と出逢うのであろう。
シンクロニシティなんかギャグだと思っているけれど。
派遣同僚、Nさん50歳。これまた好人物。
本業は自営でネットの健康食品販売をしているらしい。
この人も運がよくいま家賃5万5千円にして駅チカのかなりいいところに住んでいる。
当方は楽天の大ファンだが、Hさんも楽天でご商売をなさっていると聞いた。
わたし「健康食品って効くんですか?」
Hさん「効きますよ」
わたし「――(意地悪な笑い)」
Hさん「それまである成分を取っていなかった。それを取ったら効くでしょう?」
わたし「オルニチンとかあるじゃないですか? 肝臓にいいという」
Hさん「はい(自信満々専門分野)」
わたし「あれ効くんですか?」
Hさん「それまでしじみを取っていなかった人が摂取したら効きます」
わたし「しじみ3百個とか3千個なんて必要なんですか?」
Hさん「――(絶句)」
以上、昼休み。Hさんはおいしい。おもしろい。

午後の中休みでまた質問する。
わたし「おすすめのサプリメントはありますか?」
Hさん「いくらだってあります」
わたし「教えてください。楽天のHさんのところから買います」
Hさん「お金は大事ですよ。そんな役に立たないことに使わないほうがいいですよ」
わたし「――(絶句)」

仕事が終わったあとでの話。
ここは仕事が早く終わっても早く帰されないのがいい。お給料は保証。
わたし「Hさんのサイトでいちばん売れているのはなにですか?」
Hさん「――」
わたし「秘密でしょうね」
Hさん「○○○○です」
わたし「健康食品なんか買うのはジジイかババアでしょう?」
Hさん「そんなことはないですよ」
わたし「だれが買います?」
Hさん「若い女性が美容を気にして買いますね」
わたし「若い男性は買わない?」
Hさん「うーん、はい」
……
わたし「健康食品とか売っている人は本当にそれを信じているんですか?」
Hさん「――(絶句)」
わたし「――(世間知らずだったと反省)」
Hさん「健康食品は3割効いても優秀だと言われているんですよ」
わたし「医薬品でも5割効いたらOKと聞いたことがあります」
Hさん「アメリカでは医薬品として認可されているものも、日本では健康食品ということも」
わたし「厚生省ですか」
Hさん「まだ自営は立ち上げたばかりなので、これからです」
わたし「一手で販売しているのですか?」
Hさん「違います」
わたし「そうなると価格競争になりませんか?」
Hさん「価格落ちはしていません。そこは(広告の)切り口の問題で。
 これで食べていこうとしているわけだから」
わたし「すごいじゃないですか。わたしはHP作成なんてダメダメ」
Hさん「――」
わたし「Hさんはそのお歳でよほどがんばっておられる」
Hさん「これが商売です」
わたし「(広告では)やっぱり不安をあおったりするんですか?」
Hさん「そういうところもありますが、
 うちは実際にこういう効果があったということを具体的に」
わたし「へえ――」

いまHさんのご商売の売れ筋商品を楽天で検索したらいろいろわかったような気になった。
コレステロールって書いたら薬事法違反だから「塊」と表記するんだね。サラサラとか。
「肝臓」と書いたら薬事法違反だから「肝心かなめのところ」と書くのか。
また明日Hさんとお逢いして裏事情を聞くのが生きる楽しみである。
28歳がモテモテでいまのところ人生のピークだったというNさんと逢うのも楽しみ。
「43歳ならまだ再出発できるんじゃないですか」と聞いたら「もうやる気がない」――。
「親から定職に就け」とか「結婚しろ」とか言われませんかと聞いたら
「もう何年も親とは連絡を取っていない」――。明るいシャレのわかるいい男なのである。
わたしなんかより10歳は若く見えるだろう。
こういうことは、たとえば新聞記者の名刺を差し出しても聞けないのである。
おなじ千円ちょっとの短期派遣という身分だから聞き出すことができる。
この人たちとはあと4日でもう永遠に逢わないのだろう。まさに一期一会。
もう逢わないとお互い思っているから相手もわたしも本当のことを話す。
あと4日で終わり。いまわたしのなかでは最高潮に盛り上がっている。
みなさん、おもしろすぎるぜ! 給料分以上のもとを今日は取ったような気がする。

ちなみにわたし、やっぱり変なオーラが出ているのかなあ。
派遣仲間からいままで呼ばれた名前を列記すると――。
「バカ」「カイチョウ」「センセイ」「ツチヤサマ」
むろんからかわれているのだろうが、そんなことでいちいちムカつくわたしではない。
「カイチョウ」とか「センセイ」とか、
おなじ派遣仲間から(おふざけで)呼ばれるおれさまはなにさま? ちょー笑えるでしょう!
明日の社食のスペシャルメニューはタンカレー250円なので食べるつもり。
通常メニューのカレーはあんまりだったが、スペシャルメニューだから期待している。
明日は今日よりもパチンコ台が7、80台多い。
そうするとあの重くて危険な青パレットを今日よりも10以上多く、
折りたたまなければならないのか? OK! OK! 
ラストスパートでゴーゴー大フィーバー、暑いサマーをフィニッシュするつもりだ。
まさかタンカレーはレトルトやインスタントじゃないよね?(たとえそうでも250円なら)
とにかくこのサマーはビールもどきがうまかった。
暑い夏こそ肉体労働かもですよん。もうあと4日で全員とさようなら♪