尊敬する作家の宮本輝先生が紫綬褒章を受章なさったのにお祝いを書いていませんでした。
受章の際、いろいろなニュースサイトでお顔を拝見して驚いたものです。
5年前とまるでお顔が変わっている。
「宮本輝の本」(宝島社)のころの先生は、とても不満そうな顔をしていらした。
なにもかにも気に食わないという表情でした。
とっつきにくいと申しましょうか。
ところが、どうでしょう。この5年でなにがあったのかと驚くばかりです。
若輩が指摘するのはたいへん失礼なのでしょうが、ほんとうにいいお顔になられていた。
欲望にまみれたドラゴン先生とは大違いだと思ったものです。
紫綬褒章受章、心よりお祝い申し上げます。
当ブログの先生の略歴にも加えておきました。

なにか章(賞)をもらうというのは、どれほど嬉しいことなのでしょうか。
わたくしは人生で一度も表彰されたことがないのでわかりません。
いろいろ新人コンクールには応募しましたが、いまのところすべて落選しています。
おそらく、生き方が間違っているからなのでしょう。
人生の折り返し地点に来て、ようやく自業自得にうすうす気がつきました。
いえ、まえから知っていたといえば知っていたのだと思います。
なぜなら宮本輝先生のご作品の愛読者だったのですから。
ほんとうかどうか人生で試したら、どうやら自業自得というのはあるみたいです。
人生は一回かぎりですから、もう取り返しがつかないのでしょう。
しかし、敗北だらけの人生にも味があります。
それは人生の勝利者が決して味わえないものなのです。
人生の敗北者にしか味わえぬものがある――。
最近、高校生のカップルを見かけると、しみじみいいなと思います。
これなんかそうではないかと思いますが、違うのかもしれません。
もう取り返しがつかないという敗北の味は冬と相性がいい。
いまがわたくしの季節であります。