6月末日、近所のブックオフへ本をもらいに行く。
お買い物券を150円分所持していたのである。
改装オープンしたときに3300円ほど本を買ったのは以前に書いたとおり。
このときサービス券がついてきたのだ。
千円買うごとに50円分のサービス券が……というやつである。
といっても使用期限があって6月いっぱい。
この日使わなかったらただの紙くずになってしまう。

お買い物♪ お買い物♪ と即興で自作したソングを奏でながらブックオフ入店。
ブックオフを考えた人はあたまがいいと思う。
だれもがうすうす気づきながら、それでも公言はできない事実を根拠として、
新しい古本商法を考えついたのだから。
その事実とは、なんのことはない。

ほとんどの書籍は一度読まれるとゴミになる!

おそらくブックオフ創業者は読書家ではなかったはずである。
くわえて知的コンプレックスもなかったのではないか。
だから、中古の本などゴミに過ぎぬと看破できたのである。
ゴミならば、ただでもらっても構わない。
こうして恐ろしいほどの安価で古本を買い取るマニュアルがつくられた。
古本など重宝するのはバカである。ひとたび新刊書店を離れた書籍などゴミに過ぎぬ。
ブックオフを生みだした思想である。
いまわたしはゴミをただでもらおうとしている。まるで乞食である。

「夢か現か」(高井有一/筑摩書房)
「儒教の本」(学研)


サービス券をさしだすと、求められたのはわずか60円!
店員さんはこんなわたしを見くだすこともなくマニュアルどおりの接客。
ブックオフはすばらしいと改めて思う。

はじめてのブックオフは5年前の町田であった。
スーパークリエイターにして創価二世の工藤伸一氏からすすめられたのである。
2ちゃんねる文学板でのことである。
ぜひぜひブックオフ町田店へあなたは行くべきだ。
わたしの古本初体験である。これをビギナーズラックというのだろうか。
ブックオフ町田店でずっとほしかった本を105円で買えてしまったのである。
別冊宝島の「となりの創価学会」である。
これは存在を知ったときから読みたくて仕方がなく(とはいえ絶版)、
1冊でも在庫がないか出版社まで電話して問い合わせたものである。
ない、とあっさり片付けられたが。
それがブックオフではたったの105円で売られている!
ブックオフ中毒になったのはこのときである。
余談だが、この入手困難の「となりの創価学会」が先ごろついに文庫化されたとのこと。
良書なので興味のあるかたはぜひこの機会にご購入ください。

わたしは大学でなにかを学んだという記憶がない。
もしわたしに幾ばくかの知識があるとすれば、
それらはすべてブックオフと2ちゃんねる文学板から学んだことなのだと思う。
最終学歴に記入したいくらいである。