もうインド人って、わけわかんなーい。
生まれて初めてのネット通販がこんなものになるとは。
インドのベジタブルカレーがうまいという話は昨日したと思う。
たいがいの日本人旅行者はこのことに気がつかない。
べつにベジタリアンじゃないし、ビンボーでもないから、せっかくのインドだしチ・キ・ン♪
こんな感じでみなさんチキンカレーなど肉系統のカレーを好む。
しっかし、なのであーる。インドカレーの真骨頂はベジタブルカレーにある。
わたしが初めて口にしたベジタブルカレーはパラクパニール。ホウレン草のカレー。
そんなものがインドにあるとは知らなかった。
うさんくさいインド人のリキシャーマンにビールをおごったとき、
かれの真似をして注文したものである。
衝撃だった。こんなうまいものがインドにはあるのかと驚いた。

なぜ「ナマステ・インディア2007」でパラクパニールを買わなかったのか。
事前にこのレトルトカレーを販売している会社のHPを見ていたからである。
特別セールと称してパラクパニールが1箱100円で投げ売りされている。
これならじかに買うよりネットで購入したほうが安い。
いよいよインドカレー販売会社「インドジン・ドットコム」のHPを
紹介するときが来たようだ。
この記事を書き込んだことのばれるのが嫌なので、あえてリンクは張りません。
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「インドジン・ドットコム」
http://www.indojin.com/shop-online/catalog/default.php


まことインド的なHPなのである。とにかくわかりにくい。
ご注文は電話かメールでと書いてある。
しかし、どこに電話番号があるのかさっぱりわからない。
10分以上探したが見つからなかったので
「インドジン・ドットコム 電話番号」で再検索した。
で、注文方法も実にわかりにくい。
一見すると簡単そうだが、いざ注文しようとするとわけがわからなくなる。
要約すると5250円以上のお買い上げは送料無料。
それ以下の購入金額の場合、送料梱包代が840円。
しかし2100円未満だと「少なすぎるだろう」の罰金が500円。
正確には小口注文代らしいが、なんだこりゃ〜。
上記が結論なのだがHPの記載はとにかくわかりにくい。
ダンボール1箱につき送料840円と書いてあるが、
ダンボールがどれくらいの大きさなのか書いていないのだから。

とりあえず注文するのはパラクパニールのみ。21個買いましょう。
これなら合計金額2100円で罰金(小口注文代)も課せられない。
2100円+840円=2940円。
これでいとしのパラクパニールが21個も入手できるのなら万々歳だ。
電話してみる。インド人が英語で受け答えしてくれる。
「あのう日本語、大丈夫ですか?」
ダイジョーブねとのご回答だが、なんとも頼りない。
サイトでは4つ単位の注文しかできないようになっているが21個という端数でもOKか。
これは最後まで意思疎通がうまくいかなかった。
なぜ安いのかの理由はわかる。賞味期限が来月いっぱいなのである。
この点は問題なし。
わたしはレトルトカレーはアイスとおなじで賞味期限がないと信じている。
口頭で住所、電話番号、名前を伝えるが、果たして伝わったのか、なんとも。
「ほんとうに送ってくれるんですか」
「ダイジョーブです」
受話器を置いた。

やはり信用できない。再度メールで氏名、電話番号、住所を伝えるとすぐに返信が。
「確認しました。これで大丈夫です」とのこと。
そして、翌日である。代金引換は事前に電話が来るんだね。いまから行きますと。
だが、そのとき伝えられた金額は2840円。
あれ? 2940円ではありませんか。まあ、仕方ない。
20個しかダンボールに入らなかったのかもしれない。
あらゆるインド的なものに対応しようと思ったら、結局寛容の精神しかないのである。
わたしはこのことを3ヶ月にわたるインド旅行で学んだ。
ベルが鳴る。カネを支払う。ダンボールを開封する。
どきどきしながら個数を数えるとパラクパニールはきちんと21個入っている。
なら、2100円プラス840円で2940円ではないのか。
ひとつ異なる色のレトルトカレーが入っている。パニールバターマサラである。
ダンボールの箱のスペースが1個ぶん余ったからサービスで入れてくれたのか。
しかし、定価は420円だぞ。なんて気前がいいんだ(日本にいる)インド人は!
合算してみるとわずか2840円で22個もレトルトカレーをいただいたことになる。
一瞬、感謝のメールを送ろうかと思ったが、それもなんだかおかしいような気もする。
むろん、ありがたいのである。しかし、やりきれない感情も残る。
このもやもやした気分に言葉を与えるのならインドしかない。うーん、インドだよな〜。
せめてもの感謝にこの「インドジン・ドットコム」の宣伝をさせていただく。
ここのレトルトカレーはたいへんうまい。かどうかはわからないがインド本場の味ではある。

パラクパニールは21個もあるので、これから会うひと会うひとに配りたいと思う。
これが本場インドのカレーだ! なんて興奮しながらである。
嫌な顔をしないでお納め願いたい。
ただし、ひとつ断わっておく。
カルカッタで知り合った日本人とメシを食いに行ったときのことである。
インド初心者のかれに先輩風を吹かせてパラクパニールをすすめてみた。
「これがうまいんだ」なんて得意気な顔をしてである。
ひと口食べたかれの表情が固まった。
この日本人は二度とパラクパニールに手をつけようとはしなかった。
こんなにうまいのに、なんで〜と思ったものである。
最後に衝撃的な告白をしてお別れしたい。
わたしは長年、じぶんのことを味にうるさい人間だと思ってきた。
美食家であると。食通であると。
しかし、もしやこれは大きな誤解ではないかと最近うすうすながら……。
なにを食べてもおいしいと感じる人間は美食家か味盲か。目下の大問題である。