本日放送のザ・ノンフィクション「パリの憂うつ〜その天国と地獄」は
いちおう見たけれども、あまりにもつまらないので批判記事を書く気力もなくなったが、
いまアクセス関係をちらりと見ると、それ目的らしきものを少数発見したので、
短文だが感想を書くことにする。
モーツアルトやピカソといった天才を別にしたら、表現の根元は悩みにあるわけである。
あなたはいまなにを悩んでいますか?
この回答で、その人間の器がわかるといっても大げさではない。
こんかいのザ・ノンフィクションの主役はふたり。
お悩みはこんなものである。あこがれのパリで過ごす日本人女性(笑)。
ひとりは日本料理店経営。夫は7年前に他界。女手ひとつで切り盛り。
彼女のお悩みはおカネ。追徴課税が1300万円。
日本にいる友人から借金して税金を完済。番組の終わりで店を売る。
もうひとりはピアニスト志望の18歳。
悩みはピアノか恋人か。ラスト、ぶじ所属する音楽学校で進級する。
まあ、悩みがつまらないんだな。
カネの悩み。ピアノかカレシか。どっちも安っぽい。ありきたりだ。
悩んでいる人間が見たい。苦しんでいる人間が見たい。
ふたつにひとつの選択肢のあいだでもだえている人間を見たいのである。
苦悶の結果、どうしようもなくふたつからひとつを決断する人間を見たい。
つまり、劇が見たいのだ。ドキュメンタリーはすべからく劇的でなければならぬ。