引越をした場所は、いわゆる低所得層の多い地域。
このあたりでは焼酎が多くのまれているようである。
といっても、ブランド物の芋焼酎や麦焼酎ではない。
なにかで割ってのむための貧民用の焼酎。
郷に入ったら郷に従えで、底辺価格焼酎を買う。
それを割るための「サワーのもと」「ホッピー」はどこにでも売っている。
このごろのみはじめたのである。
のむと沈む。ずんずん沈む。
いぜん愛飲していたウイスキーやビールなら(たとえ安いものでも)昂揚した。
気分が盛り上がった。喜怒哀楽が激しくなった。
具体的にいえば、のむとブログを更新したくなった。ひと恋しくなった。
けれども低価格焼酎は――。
どんより沈むだけである。なにかをなそうという気にはならない。
焼酎は愚民政策の一環かもしれぬ(と言いながらもいまレモンサワーをのんでいる)。
ブログなんて書きたいことがなきゃ、更新しなくてよろしい。
たとえば、ベンチャー企業の社長がブログにはまっている。
毎日の記事といったって多忙自慢と世事批評くらい。
1日更新できなかったくらいであやまる。きのうは更新できないでごめんなさい。
バカを言いなさんな。だれもあなたのブログになど関心はない。
社長のご機嫌うかがいでやむをえずクリックしているだけ。
そもそもからして、人間は他者に興味を持たないものである。
忘れてはならない重要なことを、つい人間は忘れてしまう。
こんかい書いたことはそのひとつである。