「せりふの時代」(小学館) 105円×14冊

→季刊の戯曲雑誌バックナンバー14冊をブックオフでまとめ買い(おとな買い?)。
大嫌いな神保町の演劇シナリオ専門古書店、矢口書店では1冊2000円をつけている。
日本の現代戯曲までは手がまわらないのが現状。
正直、それほどの才能がこの国、この時代に生まれるとは思えない。
だけど、いざってときのために買いだめ。さて、どこに置こうか。
14冊。重かったです。あのブックオフの黄色い袋が破れそうになりましたから。
05/03/06 12:53:01

「7日間で基礎から学びなおす カリスマ先生の日本史」(石川晶康/PHP研究所)

→奥付を見ると「2005年3月9日 第一版第一刷」。
新刊をスピーディーに読むのも悪くないものです。
河合塾、石川先生の本です。
講義形式の本は好き。なんかこうメリハリがあるっていうのか。
気分を盛り上げようと、ちゃんと章のあいまには休憩を入れて読んだ。
この本では7章に日本史を分けている。
だから7回分、講義を受けるようなもの。気分は冬期講習。
時間をはかったら読み終わるのに7時間かかっていた。
ちょうど1章に1時間かけているということか。
でも、220ページの本を読むのに7時間では遅すぎるのかもしれない。

うん、このシリーズはよろしい。
「7日間で基礎から学びなおす カリスマ先生」シリーズ。
既刊は「英文法」「英作文」「数学」「物理」。
数学あたりもう一度、今度は娯楽として勉強したい。
センター試験が終わった頃から、
それまで嫌いだった数学が俄然おもしろくなった記憶がある。
数学か。復習すれば、少しは論理的思考力が取り戻せるかな。
手塚治虫先生があれほどのストーリーテーラーだったのは、
ぜったい先生が理系(医学部)出身だったことが関係していると思う。
数学。なんか算数からやり直さなきゃならなそうだ。
「図解雑学 算数・数学」を本屋で立ち読みしたらけっこう面白そうだった。
05/02/27 16:53:22

「役の行者」(坪内逍遥/岩波文庫)品切れ

→戯曲。舞台は平安時代。
「役の行者」の伝説にヒントを得て書かれた純粋な創作戯曲。
明治大正の演劇界の中で最大傑作の戯曲ともいわれているらしい。
とにかく字が小さいのには困った。おまけに旧字体。
この小冊子は読まれるのを拒否していると思った。
なら読んでやろうと天邪鬼な気分に。
ふーん、こういうのが哲学的ともてはやされる時代があったんですね。
現代人が娯楽で読むものではありません。
05/02/27 16:53:22

「AERA MOOK 日本神話がわかる。」(朝日新聞社)

→アエラムック、大好きです。
池袋のリブロが平積みにしていてくれたおかげでこの本の存在を知る。
アエラムックは以前「シェイクスピアがわかる。」でもお世話になったんだ。
ナツメ社の図解雑学シリーズとアエラムックは

独学者の味方です。

アエラムックは各方面の識者に、あらゆる方面から日本神話を語らせる。
うん、グーです。日本神話学習のシメにふさわしい。
おかげで、イザナギ、イザナミ、アマテラス、スサノオ、オオクニヌシ、ヤマトタケル、
みーんな身近な友達みたいに感じられるようになった。
なかでもアマテラスは愛子さまのご先祖さま。
皇族に友達ができたような気がする、わーい!
05/02/27 16:27:29

「なよたけ」(加藤道夫/現代日本文学全集92「現代戯曲集」/筑摩書房)絶版

→戯曲。舞台は平安時代。この戯曲が発表されたのは昭和19年。
加藤道夫は出征前(兵隊にとられるまえ)に急いでこれを書き上げたという。
死を覚悟しての作品である。
作者の生きた証として、青春の記念碑として戯曲「なよたけ」は書かれた。
完成後、妻と親しい友人のまえでこれを朗読した加藤道夫の気持ちを思うと、
厳粛な思いに包まれる。
加藤道夫はぶじに戦争から帰ってくる。「なよたけ」も上演される。
しかし加藤道夫はみずから命を絶った――。

内容。「竹取物語」に仮託した作者の美意識。
戦争中だからこそ、加藤道夫は熱烈に「美」を追い求めた。
反則だけど、出版社が書いた紹介文を引用。

「なよたけは夢じゃ! 現し身の女として愛してはなりませぬ!
幻想と現実が交錯する、美少女なよたけと青年文麻呂の美しくも哀しい恋物語―。
西欧的教養の灯を掲げ、わが古典の森に踏み入って、
演劇の可能性を大胆に拓いた劇詩人の代表傑作」
05/02/27 15:30:22

「日本神話入門―『古事記』をよむ」( 阪下圭八/岩波ジュニア新書)

→こんな本があったとは!
みなさま新しい分野を勉強するときどうしていますか。
大書店の専門コーナーに行っても文庫や新書は別扱いというところがほとんど。
(たまにそうではないというところがあり、そういう書店は重宝する)。
独学派は、こういうときだけ指導者がほしくなる(あとはいらない)。
やっぱり万人向けの文庫や、初心者向けの新書から入りたい(それに安い!)。
岩波ジュニア新書は高校生向け。
なら阿刀田さんの「楽しむ古事記」ではなく、これから日本神話に入るべきだったのか。
日本神話に関心をお持ちになったら、これから入るといいかもしれません。
あなどれません。岩波ジュニア新書。
05/02/27 14:34:22

「世阿彌」(山崎正和/新潮文庫)絶版

→戯曲。舞台は室町時代。
知識吸収の読書ばかりしていると、たまらなく役に立たない読書が恋しくなる。
だけど、イエスがどうのゼウスがどうのという本を読むあれではない。
そこで本棚をごそごそ。おっ、こんなものがあったとは。
100円で買ったんだ。まさか読むとは思わなかった。歴史劇は嫌いだから。
感想。いいね〜戯曲は。
想像力をふんだんに蕩尽することによりもたらされる快楽。久しぶり。

この戯曲は著者・山崎正和のデビュー作といってよい。
つまり20台で書いたのがこれ。だから、ちょっと鼻につく部分もある。
というか、うーん、学者肌なんだ。頭で書いてる。
評論を戯曲にでっちあげた、そんな感じもしなくはない。


「野望と夏草」(山崎正和/新潮文庫)絶版

→戯曲。舞台は平安時代。
上記の文庫に同時収録されていたもの。「世阿彌」から7年後の作。
だからか、なんとも、じんわり良い味わいの史劇になっている。
後白河法皇と平清盛の対決がメイン。
思い直した。歴史小説や歴史劇への毛嫌いはやめることにする。
考えてみれば、異国のことゆえこちらがあまり意識しないだけで、
シェイクスピアの「マクベス」も「リチャード三世」も歴史劇(英国史劇)なんだ。

「野望と夏草」。おとなが楽しめるドラマです。
天下を取りたいという野望は蛍の光のようなものだ。
ご存知、清盛は天下を取り、そして散る――。
そこに何か意味はあるのか。
野望が散ったあとの夏草。こりずに蛍は今年も光っている。たぶん来年も。
おそらく百年後も千年後も。蛍は永遠に美しい。
そのはかない輝きを山崎正和はうまくこの戯曲ですくいとった。