05/01/18 18:07:06

「図説ギリシア神話【神々の世界】篇」(松島道也/河出書房新社)*再読
「図説ギリシア神話【英雄たちの世界】篇」(松島道也・岡部紘三/河出書房新社)*再読

→二冊あわせて3600円+消費税。
むかしのわたし、よくこんな贅沢な買い物できたな。
本に金を惜しむな、すべては自己投資だ、とじぶんに言い聞かせたんだったか。
ギリシア神話にまつわる絵画や彫刻などがカラーでいっぱい紹介されている。
残念ながら美術の才能は(も?)皆無なのでどこがいいのかよくわからない。
でも、なんか、ぼーっと見ていると楽しい。こころが落ち着く。
今回、このように再読してすこしは元を取れたのかもしれない。
満足? まあ、ほどほどに。
05/01/18 18:07:06

「週刊朝日百科 世界の文学51 ギリシア神話」(朝日新聞社)絶版

→ギリシア神話のどんなところにひかれているのか。
ひかれている?
うん、たしかにキリスト教や仏教よりもギリシア神話が好きだ。
イエスや釈迦よりも、ディオニュソスやアテナと文通したい。
するならの話ですが。
何よりいいのはギリシアの神々はイエスや釈迦のように
「あーせい、こーせい」とうるさくないところ。
それどころか神様のほうが失敗の連続。
嫉妬から人間を殺すなんぞは日常茶飯事なのだから。
ギリシア神話に残酷なエピソードはたしかに多い。
それなのにどうしてこんなにギリシア神話の世界がやさしく見えるのだろう。

恋に落ちたら、それはエロスの矢にあたったのさ。
ストーカー被害?
アプロディティを怒らせたんじゃないか。
インド洋大津波?
ポセイドンが怒ったんだ、哀しいが仕方がないよな、神様のしわざだもん。
あらゆる偶然を必然に落ち着かせる機能がギリシア神話にはある。

うーん、それだけじゃないんだけど、ギリシア神話にひかれる理由は。
でもまだうまく言語化できない。それでよいのかもしれない。
たとえば食べ物。
カレーを好きなひとの何人がその理由を説明できるのでしょうか。
05/01/18 17:10:26

「図解雑学ギリシア神話」(豊田和二監修/ナツメ社)*再読

→以前、この図解雑学シリーズをほめたらえらくバカにされたことがある。
それも陰湿に、かなりねちねちやられた記憶が。

今でもギリシア神話についてゼロからスタートしたいひとにはこれがお薦め。
再読して改めてこの本のよさを思う。
ギリシア神話は複雑な系譜があるから
文章オンリーより図になっていたほうがわかりやすい。
それにどうしたってなじみのないカタカナの神様。
横に絵画や彫刻の写真、イラストなんかがあったほうがすんなり入ってくる。
「ヘラクレスの12の難業」も文章でいちいち教えられるより、
ぱっと一覧になっているほうがどれほどわかりやすいことか。
でも神話関係のネットを見ると、
初学者に呉茂一の「ギリシア神話」(新潮文庫)を薦めているひともまだいるわけで。
学問従事者には、わかりやすいというのは嘲笑の対象なのでしょうか(苦笑)。
05/01/18 17:10:26

「週刊ギリシア神話」(週刊ギリシア神話編集部・編/日本文芸社)絶版

→ねらいはすごくいいと思うのほんと。
ギリシア神話を女性週刊誌の体裁でスキャンダラスに取り上げることで、
ギリシア神話を窮屈な学問の世界からワイドショー的空間に解放する試み。
貪欲にギリシア神話の世界を楽しみ尽くそうという意欲には拍手ぱちぱち。
でも雑誌記者風の文章がまずい。
もっと似せてやったらおもしろかったのにな。残念です。
今一歩というのか、あと少し、力を入れていたら、もっと遊べたのに。
が、この姿勢は肯定する。
幻冬舎の社長ではないけど、顰蹙(ひんしゅく)を買え、である。
学者の顰蹙を、世間の顰蹙を。
そういうものほどおもしろいからである。
05/01/18 16:19:11

「ゴーゴーインド」(蔵前仁一/凱風社)

→インド旅行本のもはや古典。
多くのバックパッカーがこれを読んで、インドに旅立ったらしい。
文庫になってないから、ブックオフで百円で買えたときは嬉しかった。
たかが旅行エッセイに1500円も払うのはねえ。
もうインドから帰国して2ヶ月か。ほんとにわたしインドに行ったのかな。
それも3ヶ月ものあいだ。なにしてたんだろうと写真を見てみる。
なんか世界各地のお坊さんに囲まれてにっこり笑顔のわたしがいる。
ガンジス河源流のゴームクで意味不明の万歳をしているわたしがいる。
そのわたしといまのわたしは同一人物なの? にわかには信じられぬ。
05/01/18 16:19:11

「酒場歳時記」(吉田類/生活人新書/NHK出版)

→酒場エッセイ。お酒を読みながら読んだ。けど、だめだめ。
売文なんだから、もっと読みやすい文章をお書きなさい。
変な(ゲージュツ的)下心は捨てなさい。
売文家は読者をもてなすことのみを考えていればよろしい。
なのに自作の酒場俳句なんぞいれて。
じぶんが楽しんでどーする。
気持ち悪い素人丸出しの俳句を読まされては、酒がまずくなる。
05/01/18 16:19:11

「演技と演出」(平田オリザ/講談社/講談社現代新書)

→新書はよろしい。思いませんか。
わかりやすくて(大概は、ね)、コンパクトで、さくさく読めて。
それに、まあ、安い。
なんとかセミナーなぞに行くよりはるかにいい。
じぶんのペースで学べる。
知っているところは軽く読んだり。
そんなことを本書を読みながら思った。
05/01/18 15:31:39

「アンチゴーヌ」(「アヌイ名作集」/芥川比呂志訳/白水社)絶版

→戯曲。フランス産。いちおうギリシア悲劇つながりなんです。
ソポクレスの「アンティゴネ」を下敷きにしているというのがその理由。
どっちがおもしろいかと問われたら、だんぜんこのアヌイのほう。
だけど、この「アンチゴーヌ」のおもしろさは古典劇「アンティゴネ」を
読んでいないとわからないのだから、かんたんに勝敗はつけられない。
少女はいつかおとなの女にならなければならない。
しかしアンチゴーヌは成熟を拒否する。おとなの世界をかたくなに受け入れない。
永遠の少女たることを選ぶ。それは死を意味するのを知っていながら。
読みながら、なみだがとまらなかった。


「ひばり」(「アヌイ名作集」/鈴木力衛訳/白水社)絶版

→戯曲。バーナード・ショーの「聖女ジョウン」とおなじ。
いわゆるジャンヌ・ダルクもの。
もうひとつ有名なものに、シラーの戯曲「オルレアンの少女」がある。
持っているけど、まだ読んでない。
思うのは、日本人にはジャンヌ・ダルクものはわからないのではないか。
ショーの「聖女ジョウン」を読んだときにも感じたことだけれども。
絶対神イエス、カトリック教会、信者。
この三者が複雑に関係する背景がどうにも理解できない。
だから、無宗教のわたしはこんな背徳的な感想をもらすしかない。
シェイクスピアの「十二夜」もそうだけど、男装する美少女ってなんかエッチでよろしい!


「唖のユミュリュス」(「アヌイ名作集」/鈴木力衛訳/白水社)絶版

→アヌイの処女戯曲。寓話的。とっても短い。
一日に一言しか話せない唖のユミュリュスくん。
だから一週間話さないと七単語話せるようになる唖のユミュリュスくん。
そんなユミュリュスくんが恋をしました。
必死になって短い愛の告白をするユミュリュスくんだが、実はその彼女は――。
05/01/18 14:32:59

「加藤健一の俳優のすすめ」(加藤健一/劇書房)絶版

→俳優(志望もふくむ)ほど嫌いな人種はない。
目立ちたがりや、ただそれだけで、頭の中はといえば空っぽ。
そのくせその反対のように振舞いたがるのが俳優というやつら。
芝居はお客さんが主役ですなどと謙虚なそぶりを表でも裏でも始終しながら、
インタビューでもされようものなら、
じぶんでもよくわかっていないような演劇論・演技論をよどみなく話す。
その流暢さは台本にあるセリフをよむとき以上なのだから。
が、加藤健一はちがう。引用してみる。

「芝居って観るもんじゃなくて演(や)るもんだ
観に来てくれる客には悪いが、そう思ってる
俺は人の芝居なんて観に行くのは大嫌いだ
時々、義理で人の芝居を観に行くことがあるけど、何が嫌だって
そこに俺が出てないのが一番嫌だ」

この愛すべき正直者からの引用をもう少し。

「客なんか楽しんだって仕様がない、自分が楽しめなきゃ
俺が戯曲を選ぶ時はまず、自分がやれる役があるか
次にその役でせいいっぱい遊ぶことができるかってことを考える
(中略)
俺は客を笑わせるために芝居をやっているんでも、
楽しませるためにやっているんでもない
俺自身が楽しむためにやっているんだから――」

いいね、いいね、加藤健一。
みんな、なんで、うそつくのかね。感動を与えたいだの。
繰り返しになるけど、いちばんいやなのがお客様が主役という例のあれ。
そうまでして観客を座席に座らせておかなければならない理由がきっとあるはず。
一度舞台にあがったらわたしにもその理由がわかりそうな気がします。

追記)加藤健一をはじめて見たのは山田太一ドラマ「想い出づくり」(レンタルビデオ)。
すごい俳優がいるもんだと衝撃を受けた。

(注)役者のみなさま。もしご覧になっていましたら申し訳ありません。管理人 Yonda? 記す。
05/01/18 14:01:14

「ギリシア・ローマ神話」(ブルフィンチ/野上弥生子訳/ワイド版 岩波文庫)

→ひたすら読むのが苦痛だった。たぶん日本語がおかしいからだと思う。
でもまあ、ギリシア神話はだいぶ前にけっこうお勉強して内容も頭に入っているので、
その知識で意味不明部分を補いながらなんとか読了に成功する。
違う訳のが角川文庫と講談社学芸文庫からでている。
これから読もうと思っているひとはそのどちらかにしたほうが良いかと。
むしろこんな本は読む必要がないのではと思ってしまう。
巷間、絵や図を用いたもっとわかりやすいギリシア神話入門書がでている。
時代は平成。もはやわかりにくい本をありがたがるような幻想は残ってはいまい。

追記)ワイド版の岩波文庫で読んだわけは――。
大きい字のほうが読みやすいでしょう?
昨今、新潮文庫がやっている大活字化は歓迎。

さすが Yonda? くんの故郷である。
05/01/18 14:01:14

「擬曲」(ヘーローンダース/高津春繁訳/岩波文庫)品切れ

→なにこれ、よくわかんなーい(とことんバカっぽく)。
いいのだ。専門家に聞くから。

「擬曲とは『物真似』の意味で、いわゆる喜劇とは異なった伝統の劇の一形式である。
エジプトの砂漠より出土したパピルスから回復されたヘーローンダースの擬曲は、
この形式の完全唯一の伝承作品として珍重されている。
古代ギリシアの市井日常の茶飯事を写実的に描いており、
その軽妙さは現代の読者をも十分に捉えるであろう」(岩波書店HPより)

へえへえ、ふーん。
ネットでこれがおもしろいというひとがいたから読んでみたら、がっくし。
つまらない。わからない。
もうこんなの書くひと死んでって感じ(てゆーか、死んでるし二千年も前に)。