04/12/09 14:51:32
「仏陀を歩く 誕生から涅槃への道」(白石凌海/講談社選書メチエ)
→著者は坊主。群馬県正泉寺住職。
白石さん、インド仏教八大聖地をまわったくらいで悟っちゃいましたか?
おめでてーやつ。
わたしもインド仏教八大聖地を巡礼した。
いろんなお坊さんに会った。スリランカ、ミャンマー、台湾……。
もちろん日本のお坊さんにも。ヴァイシャリーという仏教の聖地で。
かれ、友達の友達が井上陽水なんだって。
あと、自分のドキュメンタリーがBSだかCSで放送されたとか。
なんだかな、生臭い。名誉心、功名心。俗物なり。
インドで聖人なんてひとりも会わなかったです。
それどころか。
サンカーシャでスリランカ寺に泊まったとき、露骨に寺の小僧に小銭をせびられた。
仏教なんてこんなものかと、かえって嬉しくなった記憶がある。
このへんの心理はちょっと複雑で。
なーんだ、おまえら仏教とかエラぶっているけど、やっぱそんなものか、うしし。
こんな皮肉な笑いをもらす旅になるとは、しかしまさか日本では……。
よく言いませんか。
ブッダは人間のこころの中にいる、誰しもブッダになれる、みたいに。
インド三ヶ月旅行の結論を、もし言わなければならないとしたら、ひとこと。
わたしの中にはブッダがいなかった!
このことにつきます。
あ、この本の感想? 1600円は高い。それだけです。
04/12/09 13:44:37
「インド怪人紀行」(ゲッツ板谷/角川文庫)*再読
→こんな駄本を2回も読んだのは、書いた本人とわたしくらいでは?
いやね、自分のインド旅行を振り返りたくて。
びっくり。デリーとカルカッタではおなじホテルに泊まっている……。
しかし、この本も笑えるなあ。
笑えばいいんだ、インドもインド人も日本も日本人もつまりは国家も人間も生命も人生も。
笑い飛ばそうぜみんなすべて。
そういう姿勢のインド旅行記。
うん、悪くないんじゃない。
あと、インド料理はまずいと書いていたけど、ちゃんと食べてないのがばればれ。
いつもチキンカレー食べてたみたい。
もっとおいしいインド料理もあるのに、もったいないなあ。
それと酒。ぼられすぎ!
04/12/09 13:17:07
「ぢるぢる旅行記 総集編」(ねこぢる/青林堂)*再読
→ねこぢるの(他の)漫画はどこがおもしろいのかよくわかんないんだけど、これはいい。
じぶんでも驚くくらい何度も読み返している。
ねこぢるがインドとネパールを旅行したときの想い出を漫画にしたもの。
なにがいいって、うーん、笑えるとこかな。
正直、勘弁してほしい。
インドに行ったくらいで、なんかわかちゃったようなことを書く御仁は。
みょうにポエミー(詩的)な文章でインドを飾りたてないで。
「深夜特急」にも「印度放浪」にも、うんざり。
この漫画でねこぢるは100%インドって国をバカにしている、舐めきっている。
というか、ねこぢるはインドに限らず、人間も生命もすべて見下しているんだけど。
そこがよろしい。笑える。
しかし、とーぜん、そんな姿勢で生きていくには限界がある。
何年前だったかな、この漫画家が自殺したのは?
余談。ねこぢるの元夫、山野一が「インドぢる」という旅行記を書いている。
本屋でぜんぶ立ち読みさせていただいた。笑えた。
「なになに、おかしいひと?」という周囲の視線が痛かった。
04/12/05 12:31:34
「実践・チベット仏教入門」
(クンチョック・シタル/ソナム・ギャルツェン・ゴンタ/齋藤保高訳/春秋社)
→(インドのダラムシャラーで日本食レストランから借りて読んだ。
以下はインドでつけていた日記からうつしたものです)
3時間で読了。飛ばし読みだけど。そう本気になって読む良書でもあるまい。
因果と輪廻転生をやたら強調しているのが目を引いた。
現在、ある状態にあるものがあるとしたら、それには必ずそうなる原因があったのです。
しかし、それもずっとそのままとどまっているわけではない。
諸行無常だからです、うんぬん。
虫に生まれ変わりたくなかったら、どうこうしなさい、とか。
別に目新しいものはなかった。
チベット密教。
そういえば河合塾の日本史の先生が、
密教とはズルをして早く悟る方法とか教えていたな……。
この本を読んだことがきっかけで仏門へ? ないない。そんなことありません!
誰かが書いていたな。
仏も神もありゃしない、そこから始まるのが文学なんだと。
04/12/05 12:13:45
「ダライラマ自伝」(山際素男訳/文春文庫)
→(インドのダラムシャラーで日本食レストランから借りて読んだ。
以下はインドでつけていた日記からうつしたものです)
おもしろかったです。
そりゃあ、一気に5時間で読み終わったくらいだから。
内容は上質な暴露本とでもいおうか。うん、基本的には暴露本。
でもその内容がきわめて国際政治的にデリケートなものをあつかっているため、
緊張感があっておもしろい。
文章がうまいとか、語り口がすぐれているとか、そういうことではない。
ダライラマがおもしろいのではなく、ダライラマを取り巻く環境がおもしろい。
これを読んで、へえ、ダラムシャラーって歴史的にとてもおもしろいとこなんだと
ようやく知る。ダラムシャラーの風景が一新したといっても過言ではないくらい。
だけど、この本を読んでダライラマに会いたくなったかと聞かれたら、うーん。
(ダラムシャラーでは運がよければダライラマに謁見できる)
04/12/05 11:37:44
「山頭火句集」(村上護編/ちくま文庫)*再読
→インドに持っていった本。
なんか、かっこよくないですか? いかにも放浪って感じで。
インドでバスに揺られながら、山頭火の句を口ずさみ窓外の風景を眺める。
ときに目をつむり人生の深遠に思いをはせる。
――はずだったんだけど、実際はほとんどこの本を開くことはなかった。
バスや列車に10時間以上乗ることなんて多々あったけど、なにしてたのかな。
ぼーっとしてた。
考えることといったら、うんそう。
魅力的な異性と劇的に出会わないかなとか。
次行く町では酒屋があるかなとか。
うーん、我ながら哲学的である(笑)。
04/12/05 11:37:44
「ブッダのことば――スッタニパータ――」(中村元訳/岩波文庫)
→インドに持っていった本。
予定では、インドでこれを何度も読み、
かつ仏跡地をめぐり、たくさんの仏像さんと「こんにちわ」することで、
ニルヴァーナ、「おぎゃあ」と生まれ変わって、
さっそうといんちきくさい小説でも書き始めるつもりだったのですが、
甘かった。
そんなかっこいい旅はできなかった。
ブッダの教えって、要は人間じゃなくなれということでしょ。
煩悩を捨てなさい、欲望を滅しなさい。そんなこと言われても困っちゃう。
3ヶ月、インドで内なるブッダと会話した。
バカだから難しいことは書けない。だから2行に要約する。
ブッダ「お酒を飲むのをやめやさい」
わたし「いやです」
04/10/19 17:38:09
「地球の歩き方 インド」(ダイヤモンド社)*再読
→かめばかむほど味がでるスルメイカのように
読めば読むほど笑いが込み上げてくる良書。
これできみもインド人の仲間入りだ、といった呼びかけ口調。
日光を受けて石は沈黙する、のような文学かぶれ表現。
インドで酒を飲もうと思うな、と威圧する保護者的姿勢。
どれもこれもうつくしい。
(インド、ニューデリーのネットカフェでこれを書く。料金は1時間75円だった)